空き家が増加している原因【相続問題・固定資産税の住宅用地特例】

相続・遺言

こんにちは、ひろです。

今回は、最近私が興味を持っていて、何度かこのブログでも取り上げている「空き家」についてです。

私が住んでいる地域でも問題になっていて、所属している行政書士会の集まりでもよく話題に出るようになりました。

そもそも、なぜ空き家は増えているのか?
原因のいくつかを説明していきます。

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空き家が増加した原因

空き家はなぜ増えているのか?
よく言われているのが次の3つです。

  1. 住宅の供給過剰
  2. 相続問題・空き家の解体費用
  3. 固定資産税の住宅用地特例

実際に空き家を所有している方に事情を聞くと、2と3を理由とするケースが多いように思います。ぞれぞれ説明していきます。

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住宅の供給過剰

住宅が過剰に供給されているという問題があります。

だいぶ前から言われていますが、日本ではすでに世帯数を超える住宅が存在しています。なので新築の住宅が増えれば増えるほど、空き家も増えていきます。

日本は、少子化で人口は減っているのに、住宅の数は増加しているという不思議な状態になっています。

相続問題・空き家の解体費用

「親が亡くなって住んでいた建物が相続財産になったものの、誰が相続するかでモメている」
「空き家を相続したものの、築年数が古く、解体したいが費用がかかるため放置している」

など事情で、空き家が生まれます。

実際に相続問題は、本当にモメてしまうと裁判になることが少なくないです。
そうなると、解決するまでに何年もかかり、その間は空き家となります。

また解体費用は、普通の戸建て住宅でも100万円以上かかる場合が少なくありません。
なかなか売れないような土地だと、解体費用の回収が難しくなります。

固定資産税の住宅用地特例

「古い建物なんて誰も住まないのだから、空き家にしていないで解体してしまえばいい」
という意見もあると思いますが、そう簡単な問題でもありません。

固定資産税には、「住宅用地特例」というものがあり、これが簡単に空き家を解体できない原因を作っています。

固定資産税の住宅用地特例については、過去にこちらの記事で説明しています。
≫空き家を放置することで起こる問題とは?【空き家対策特別措置法】

まとめ

今回は、空き家が増えている原因について解説しました。
空き家は、できるだけ早く活用または解体することをおすすめします。

放置すると、老朽化した外壁が風に飛ばされて通行人にケガをさせてしまったり、植栽が伸びてご近所に迷惑をかけてしまったりする可能性があります。

また、空き家対策特別措置法により「特定空き家」と認定されてしまうと、固定資産税が高くなるなど良いことがありません。

相続した空き家は、他に住むところがある所有者としては、日常生活に支障がないため放置してしまいがちです。早めの対応が必要です。