大切な人が亡くなったとき、残された「運転免許証」や「パスポート」をどうしたらいいのか悩みますよね。安易に処分できないですからね。
亡くなった人の運転免許証やパスポートはどうすればいいのか?
返却する必要があるのか?
こういった疑問について説明していきます。
記事後半では、最近、質問されることが多くなった「マイナンバーカード」や「印鑑証明カード」の返却についても説明します。
亡くなった人の運転免許証やパスポートは返却する必要があるのか?
これらは、返却する必要があります。
運転免許証やパスポートなどは、公的な証明書類です。
期限が満了していない公的な証明書類は、基本的に返却する決まりになっています。
悪用される可能性がある
なぜ返却する決まりになっているのか?
それは、盗まれたり紛失したりした場合、運転免許証やパスポートを悪用される可能性があるからです。
運転免許証やパスポートは、本人確認書類としての信用度が高いですからね。悪用しようと思えばいくらでも使い道があります。
ドラマや映画で悪用するシーンを見たことがある人も多いのでは?
返却しない人も多い
私は行政書士として、お客さんには運転免許証やパスポートの返却をすすめていますが、聞くところによると、返却をしない人も多いそうです。
こういった証明書は、いつかは期限が切れて効力がなくなりますからね。失効すれば返却する必要がない。それまで失くさないようにすれば良い。という考えからですかね?
とはいえ、先ほど説明した理由から、犯罪に巻き込まれる可能性もありますからね。リスクを回避するためにも返却をおすすめします。
亡くなった人の運転免許証やパスポートはどこへ返却すればいいのか?

運転免許証の場合は、最寄りの警察署で返却ができます。
その際に、亡くなった人の「死亡日」が確認できる書類を持っていきます。原本を提出する必要はないので、コピーしたもので大丈夫です。
パスポートの返却はどうすればいいのか?
パスポートについては、各都道府県の「パスポートセンター」で返却が可能です。
地域にもよりますが、昔は数少なかったパスポートセンターも数が増えましたよね。それほど大変な思いをしないで返却ができると思います。
「マイナンバーカード」や「印鑑証明書」の返却について
亡くなった方の「マイナンバーカード」は返却する必要があるのか?
最近、聞かれることが多くなりましたが、マイナンバーカードについては、特に返却は不要だということです。保管していて問題はありません。
ただ紛失してもいいことはないので、大切に保管しておきましょう。
「印鑑証明カード」の返却
印鑑証明カードは、運転免許証同様に返却する必要があります。印鑑証明カードを発行した市区町村役場へ返却しましょう。
相続が開始されると、市区町村役場へ行く機会も多いですからね。その際に印鑑証明カードの返却手続きも一緒にしてしまいましょう。
今回は、ここまでです。
読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。