【相続手続きのコツ】遺産分割に関するノートの作成【ポイント・注意点】

相続・遺言
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今回は、遺産分割に関する話し合いをスムーズに進めるために「やったほうがいいこと」を説明します。

それは「遺産分割に関するノート」を作成することです。

遺産分割をするにあたって、一つの封筒や箱などに資料をまとめているという方は多いですが、情報をひとつのノートにまとめて整理しているという方は少ないです。

作成のポイントなどを解説していきます。

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遺産分割に関するノートの作成

作成したほうがいい理由は、先ほども言った通り、遺産分割の話し合いがスムーズに進むからです。

遺産分割をするのにあたっては、相続人に関することや、遺産に含まれる土地や建物などの不動産に関すること、預貯金に関すること、などたくさんの情報を集めることになります。

そういった情報を、戸籍謄本や登記簿謄本、残高証明書などの資料の形で集めていると、かなりの束になって必要な情報を探すのが大変です。

ノートに情報を整理していく

相続人は誰なのか?
遺産にはどのようなものがあるのか?

など集めた情報をノートに整理して書いておくと、後々かなり重宝するものになります。必要な情報を探すのに、集めた資料の束の中から探す必要もなくなりますからね。

集めた情報をノートにまとめて、集めた資料はクリアブックなどに収納しておくと、見やすいうえに紛失も防げるので便利です。
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遺産分割に関するノートを作成するポイント

作成は、通常のノートでも良いですが、パソコンを使ってWordやExcelなどで作成しても良いと思います。

作成のポイントとしては「誰が見ても分かるように書く」ということです。作成した人だけが理解できても意味がないですからね。

相続人の誰が読んでも分かるように、分かりやすく丁寧に作成しましょう。

ノートに書く内容

  • 相続人の氏名・住所・連絡先・被相続人との関係
  • 財産に関する情報(種類・評価額)

上記のようなことを記入していきます。

評価額についての注意点

財産に関する評価額を記載するときは、その根拠も記載しておきましょう。遺産分割の話し合いをするにあたって、評価額の根拠は重要になってきますからね。

ちなみに評価額は、相続人の全員が納得できる額であれば根拠とするものに決まりはありません。

納得できない人がいた場合、専門家に鑑定を依頼したり、家庭裁判所に調停を申し立てをすることになります。評価額が変動する不動産や株式などには注意が必要です。

現金や預貯金については、相続発生時(被相続人がなくなった日)の金額や残高を記載しておきます。

話し合いの内容も記載しておく

それと、遺産分割について話し合った内容を時系列で書いておくと、トラブル防止にもなるのでおすすめです。

話し合った内容を、全員がいる前でノートに記載していけば、後々の「言った、言わない」のトラブルをある程度防ぐことができます。