行政書士試験は簡単?難しい?【答え→難関国家資格の部類に入ります】

行政書士試験
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こんにちは、ひろです。

実は最近、とある人から「行政書士試験って簡単なんでしょ?」と言われました。
それがキッカケで、今回の記事を書いています。

その人は公務員です。
公務員は一定の年数と経験があれば、行政書士の試験を受けないで、無試験で行政書士の資格を取得することができます。

詳しくは、過去の記事を読んでください。

公務員から行政書士へ【条件を満たせば試験免除で登録・開業OK!】

人によっては、簡単に思われている行政書士試験ですが…
本当のところ簡単なのか?難しいのか?

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行政書士試験は簡単なのか?難しいのか?

記事タイトルでネタバレしてますが、行政書士試験は毎年合格率が10%程度しかない、難関国家資格の部類に入ります。十分難しい試験です。

必要勉強時間は600時間以上。
独学で合格するには、これ以上の勉強時間が必要です。

とても簡単ではないですよね?
合格するには、それなりの時間と努力が必要です。

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なぜ簡単な試験だと思われるのか?

次の3つが大きな理由です。

  • 昔は簡単な試験だったから
  • 他の士業試験と比較すると簡単なほうだから
  • ネットで簡単な試験だと書かれていたから

それぞれ簡単に説明していきます。

昔は簡単な試験だったから

行政書士試験は歴史ある試験です。
そして、昔の行政書士試験は、とにかく簡単だったそうです。本当に誰でも合格できるような試験だったと、支部のベテラン先生が言っていました。

その印象が現在も残っていて、行政書士試験は簡単だと思っている人が多いようです。

実際のところは、昔よりも試験範囲は広くなってますし内容も難しくなっています。
先ほども書いたように、努力しないと受からない試験です。

他の士業試験と比較すると簡単なほうだから

他の士業とくらべると、行政書士試験は簡単なほうです。

ただこれは、「他の士業とくらべると」の部分があるからで、他の士業試験とくらべないで、世間一般の試験の難易度を考えれば、行政書士試験は十分に難関の部類に入る試験です。

この「他の士業とくらべると」の部分が抜けて、「簡単」だけが独り歩きして、結果として簡単な試験と思っている人が多いようです。

ネットで簡単な試験だと書かれていたから

この理由が一番の原因かもしれません。

探してみると、行政書士試験が簡単だという情報は、すぐに見つかると思います。
それだけネットでは簡単な試験だと言う人が多いです。

ただ、気を付けて欲しいのは、ネットの情報は「ウソ」や「間違った情報」も多いです。
行政書士試験を受験したことがない人が、平気で「簡単な試験だ」と書きます。

行政書士試験の受験生が、鵜呑みにしてしまったら確実に不合格になります。

行政書士はネット上の評価が低い

少し話はそれますが…

ネットでの行政書士の評価は、とにかく低いです。
「何か恨みがあるの?」と聞きたくなるくらい、いい加減なことや酷いことを書く人が多くいます。正しい情報であるならいいですが、間違った情報が多いです。

私も行政書士になるまでは、ネットの情報を見て不安を感じるばかりでしたが、実際に行政書士になって、行政書士の資格で食べている人に会って話をすることで、ネットの情報の何か正しくて何が間違っているのかが分かりました。これは、行政書士になってみないと分からない部分だと思います。

受験生は不安になるだけなので、ネット上にある行政書士の評価についての情報は、合格まで見ない方がいいです。

現役行政書士8人に聞いた「試験の難易度」

いつだったか忘れましたが、行政書士会支部の懇親会(飲み会)で、「行政書士試験は簡単だったか?」という話題になりました。

そのテーブルには、8人の現役行政書士が座っていて、それぞれが行政書士試験を受けた時の感想を言っていきました。

半分の先生が「難しかった」と答えた一方で、「難しくも簡単でもなかった」という先生が3人、「簡単だったという」という先生が1人いました。

そこで気が付いたのですが、難しかったと答えた先生のほとんどが「独学」で、難しくも簡単でもなかったと答えた先生は「資格の予備校を利用」していました。

ちなみに、簡単だったと答えた1人の先生は、司法試験の元受験生です。

勉強方法で行政書士試験の難易度が変わる

先ほどの懇親会の話を考えると、行政書士試験は「勉強方法」でも、感じる難易度が違うようです。

独学 → 試行錯誤しながら試験勉強 → 難しく感じる
資格の予備校を利用 → 効率的に試験勉強 → それほど難しく感じない

何度も試験に落ちている人は資格の予備校を利用してみる

独学で行政書士試験に何度も落ちている人は、勉強方法が間違っているのかもしれません。

勉強のやり方を変えるために、資格の予備校を利用してみるのも有効です。
費用はかかりますが、不合格で次の年に勉強するのを考えれば安いものです。

行政書士試験は、間違った勉強方法では何度やっても受かりません。

まとめ

今回は、行政書士試験の「簡単・難しい問題」について解説しました。

行政書士試験は、他士業との比較、受験する人の能力、勉強方法などによって「簡単」
と評価されることがありますが、実際のところは難関国家資格の部類に入ります。

「簡単」だという情報を鵜呑みにして受験すると、痛い目にあるので要注意です。
十分に難しい試験です。