「行政書士試験は簡単」ネットの情報を信じて受験を決めないほうが良い

行政書士試験
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こんにちは、ひろです。

ネットで検索すると「行政書士試験は簡単」なんて書かれていることがあります。
本当に簡単な試験なのか?

ネットの情報を鵜呑みにして、行動を起こすと痛い目にあうことがあります。
行政書士試験に合格した経験をもとに、実際のところどうなのかを説明していきます。

行政書士試験への挑戦を悩んでいる人向けの記事です。

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行政書士試験は簡単なのか?

昔は簡単な試験でしたが、現在では決して簡単な試験ではありません。
勉強する範囲も広く、内容も難しいです。

簡単だと言われることがあるのは、他の法律系国家資格と比較した場合です。
弁護士や司法書士などと比べると、合格に必要な勉強時間が少ないので簡単に思えます。

しかし、行政書士試験の合格率は毎年10%前後です。
100人受験すれば90人は不合格となります。

そんな試験が簡単な訳がないですよね。

しっかりとした学習計画を立てて勉強ないと合格は難しいです。
最低でも600時間は勉強時間を確保して挑戦するのがおすすめです。

一発合格は可能なのか?

難しいと言われている行政書士試験ですが、勉強のやり方さえ間違わなければ、独学での一発合格も可能です。

努力する必要がありますが、短期間の勉強で一発合格している人も少なくありません。
本人の努力によりところが大きいので、こういった情報をもって簡単と判断するのは危険です。

公務員は無試験で行政書士になれる

ちなみに以前、このブログでもご紹介しましたが、公務員として一定の勤務年数があれば、無試験で行政書士登録が可能となります。

行政書士として必要な知識を、長年の仕事を通して習得したとみなされるからです。

実際に、公務員から行政書士になっている先生は多いです。
私が所属している支部でも、毎年1~2人は入会してきます。
≫公務員から行政書士へ【条件を満たせば試験免除で登録・開業OK!】

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行政書士試験の難化

先ほども言いましたが、行政書士試験は昔と比べるとだいぶ難しくなっています。

昔は、重要なポイントを暗記するだけで、それなりの点数を獲得することができましたが、近年の問題はそれでは対処することができません。

法的に考えさせる問題が多いので、試験勉強も「暗記」ではなく「理解」することが重要になってきます。

余談ですが、少し前に古本屋で古い行政書士試験の過去問を見つけました。
近年の問題とくらべると、単純な知識を確認する問題が多いです。

古い過去問を解いてもあまり意味はないですが、古本屋で見かけた際には手に取ってみてください。行政書士試験の受験生なら難易度の変化に驚くと思います。

行政書士の資格を取得するまでの年数

行政書士受験の講座を開催している資格の予備校などのデータを読むと、取得までに
2~3年かかる人が多いようです。

スタート時点の知識に差があるので、あくまで目安ですが、2~3年以内に合格できるように学習計画を組むと無理なく取得できると思います。

私のまわりの先生方も2~3年で取得した方が多いです。

独学での合格は可能か?

十分可能です。
最近は市販されている基本テキストが優秀です。

行政書士試験の対策講座を開催している有名予備校の基本テキストがおすすめです。
独学で合格するのに十分な情報が、分かりやすく掲載されています。

私も独学で行政書士試験に合格していますが、使用した教材はすべて市販されているものでした。

間違った勉強法だと独学合格は難しい

行政書士試験は、間違った勉強法をしていると合格できません。

自分の勉強法が正しいのか?間違っているのか?勉強している本人が、なかなか気が付くことができないという点が独学の怖いところです。

何年も行政書士試験に合格できない人は、勉強法が間違っていることが多いです。
独学で1~2回挑戦してダメなら予備校を活用するべきです。

どういった点が間違っていたのかが分かるので、合格の可能性が高まります。

法学部出身なら簡単?

法学部出身者なら、行政書士試験に簡単に合格できそうでですが、そんなことはないです。法学部出身者でも不合格になる人は大勢います。

基本的な法律知識があるので初学者よりは有利ですが、油断していると落ちます。

私の知り合いに誰もが知っている有名大学の法学部出身者がいますが、見事に一回目の試験は不合格でした。

本人も「想像以上に難しかった」と試験後に言っていました。
決して簡単ではないので注意です。

行政書士は開業してからの方が大変

試験に合格する前から、こんなことを言うとやる気がなくなってしまうかもしれませんが、行政書士は開業してからのほうが大変です。

行政書士は試験で勉強した内容が、実務でほとんど活かせません。
なので、自分が扱う業務について一から勉強していく必要があります。

廃業について

行政書士は廃業する人も多いです。
簡単に開業できても、食べていくのは大変です。

しかし、間違った営業や経営をしなければ、意外と食べていけます。
私がそうでした。

廃業してきた先生を何人も知っていますが、「積極的に営業活動をしていない」という方が多いです。

行政書士の将来性

行政書士という資格は、十分に将来性のある資格です。

取扱業務の幅広いので、その時代にあったサービスを展開できます。メインとなる業務の勉強や営業に力を入れつつ、保険として他の業務の勉強をしていくと経営が安定します。

まとめ

行政書士試験は簡単な試験ではありません。
合格すれば「すごい」と褒められる十分に難しい試験です。

簡単な試験と言われている一方で、難しい試験だと言う人もいます。
行政書士試験に挑戦するなら、難関試験という認識で学習計画を立てましょう。そのほうが合格する可能性が高くなります。

間違っても、「行政書士試験は簡単」なんて情報を鵜呑みにして挑戦しないほうが良いです。必ず後悔することになりますから。