今回は「除籍簿」について書いていきます。
- 除籍簿とは?
- 除籍全部事項証明書(除籍謄本)とは?
- 除籍個人事項証明書(除籍抄本)とは?
といった疑問について答えていきます。
除籍簿についての基本的な知識のほか「除籍簿がどうして必要になるのか?」についても説明しています。知っておいて損はないので、ぜひ読んでみてください。
戸籍については、こんな記事も書いています。
≫ 戸籍は何のために必要なのか?誰が請求できるのか?【戸籍の基礎知識】
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除籍全部事項証明書とは?除籍個人事項証明書とは?
除籍簿とは、戸籍に書かれた人が全員が、次のような理由で誰もいなくなった状態の戸籍のことを言います。転籍とは、本籍を移転することを言います。
- 転籍
- 婚姻
- 死亡
除籍簿には、除籍謄本と除籍抄本があり、除籍謄本は除籍簿に記載されている者全員の証明で、除籍抄本は、除籍簿に記載されている一部の者の証明のことを言います。
除籍全部事項証明書・除籍個人事項証明書とは?
先ほど説明した除籍謄本や戸籍抄本が、コンピュータ化(電子化)されたものが「 除籍全部事項証明書」「除籍個人事項証明書」となります。
除籍全部事項証明書は、コンピュータ化される前の「除籍謄本」と同じ内容で、除籍簿に記載されている者全員の証明をすることができます。
除籍個人事項証明書は、コンピュータ化される前の「除籍抄本」と同じ内容で、除籍簿に記載されている一部の者の証明をすることができます。
どうして除籍簿は必要なのか?

誰もいない戸籍なら、処分しても問題なさそうですよね?
しかし、除籍簿は戸籍法で150年間保存すると決められています。
どうして除籍簿を保存する必要があるのか?
理由のひとつとしては、相続が発生したとき、新しい戸籍の情報だけでは相続人の特定ができないからです。戸籍は、婚姻届などを市区町村役場に提出すると新しいものが作られます。新しい戸籍に入った人は、古い戸籍から出ることになり、そして古い戸籍簿は誰もいなくなると除籍簿となります。
重要なのは、新しい戸籍が作られた際に、古い戸籍から書き写されるのは「現在も有効な内容のみ」という点です。相続人となる可能性のある「兄弟姉妹」や「認知した子」の情報は、この有効な内容に含まれません。
なので、相続人を確定させるのに除籍簿が必要なケースが出てきます。こういった理由から除籍簿は、誰もいなくなっても保存しておく必要があるのです。