こんにちは、ひろです。
ブログの更新にも、だいぶ慣れてきた今日この頃です。
今回は、こんな疑問に答えます。
副業行政書士という資格の活かし方を検討しています。副業で行政書士業を営むにあたり、メリットやデメリットがあれば教えてください。
この記事を書いているのは、開業5年目の行政書士です。
本業を持ちながら、副業として行政書士業をやろうと思っている人の判断材料になれば幸いです。
副業行政書士のメリット
なによりも「お金に困らない」というのがメリットです。
行政書士業は、よほどの経験や人脈でもない限り、開業直後からいきなり稼ぐことはできません。開業本などで開業1年目から何百万も稼いでいる人はほんと稀です。
ほとんどの人が、開業1年目は前職の収入の何分の一しか稼げてないのが現状です。
収入の問題は、精神的なプレッシャーにもつながってきますので大きいです。
副業行政書士のデメリット
ずばり「時間が合わないこと」です。
務めている会社が、平日の昼間勤務の土日休みの場合は、行政書士業との相性は最悪です。
行政書士として稼げる分野である「許認可の申請」をするにあたって、申請先である官公署と営業日や営業時間が合いません。
それと、本業で働いている時間帯に、お客さんからの問い合わせの対応ができない環境であるなら仕事の依頼も確保できません。
最近は、電話による秘書サービスもあり便利ですが限界があります。電話秘書は、自分の事務所名で電話に出てくれ用件を記録してくれますが、お客さんへの折り返しに時間がかかりすぎては受任につながりませんからね。
先輩行政書士や他士業の先生から仕事の紹介がない
副業行政書士のデメリットで、一番大きいのはこの点かもしれません。
「副業」で行政書士業をやっている限り、支部の先輩行政書士や、他士業の先生から仕事を紹介されるということがないです。
「紹介」は、紹介をする方にも「紹介をした責任」というものが付いてくるので、お客さんを任せても安心できる行政書士事務所へ紹介するのが普通です。
私も開業5年目ですが、副業で行政書士をやっている先生へ紹介したことは一度もありません。その先生が嫌いだとか信用できないとかいう理由ではなく、単純に副業という点が不安だからです。本業が影響して問題が起こる可能性が0ではないですからね。
行政書士業に限らす、個人事業主で「紹介」がないのは致命的です。
体力的にも精神的にも大変
行政書士の業務は、許認可や権利義務に関するものなど責任重大な業務が多いです。
ミスをすれば責任問題となります。
これが想像以上に精神的に負担になります。
案件によっては、不安で夜寝れないこともあります。
そのうえ、単純に本業で働いて、さらに休日も働くのでは体力的に大変です。
本業の社内規定で「副業禁止」がないか確認を
努めている会社とトラブルになるのも問題なので、副業で行政書士をやる際は、会社に副業禁止の規定がないか確認したほうがいいです。
副業禁止でもバレなければ…ということで、副業行政書士をやっている先生もいますが、やはり長続きはしないと思います。
転勤の関係で、行政書士業を続けることが困難になった先生もいました。
企業内で行政書士として働くことはできない
どこかの会社の社員として働きながら、その会社の指示で「行政書士として仕事」をすることはできません。これは禁止されていますし、罰則もあるので注意です。
副業行政書士「メリット・デメリット」まとめ
今回は、副業として行政書士業をやる際のメリットとデメリットについて解説しました。
副業行政書士は、本業があるので収入面での心配はなくなりますが、時間に追われる生活になったり、仕事を紹介してもらえなかったりとデメリットもあります。
本業の勤務時間や休日によっては、うまく行政書士業務み合わせられるかもしれません。後悔のないよう、開業する前にじっくりとシミュレーションすることをおすすめします。