行政書士の実務は、行政書士会が実施する研修だけで覚えられるのか?

こんにちは、ひろです。

先日、知り合いからこんな質問をされました。
「行政書士の実務は、行政書士会が実施する研修だけで覚えられるのか?」

実務経験なしで開業する場合、この点を気にする人が多いと思います。

私は実務経験なしで開業しました。
その経験から、実際のところどうなのか?について話したいと思います。

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行政書士の実務は、行政書士会が実施する研修だけで覚えられるのか?

完璧とはまではいきませんが、行政書士の実務は、所属する行政書士会が実施する「実務研修」だけで、ある程度覚えることは可能です。

講師にもよりますが、実務経験が豊富な先輩行政書士が講師を務める研修は、とても内容が濃く充実しています。

行政書士会が実施している実務研修のみで開業後の実務をこなしている先生は多くいます。

行政書士会が実施する実務研修への参加方法

行政書士会が実施する実務研修は、行政書士として登録することで参加できるようになります。

登録には30万程度の費用がかかるので、登録前に研修を受けたいという方が多いとは思いますが、それは認められません。

実際のところ、こういった研修の開催は所属する会員が定期的に支払う「会費」によってまかなわれているので、会員でない者に参加させることはありません。

実務研修会の費用について

所属する行政書士会が実施する「実務研修」は、基本的に無料で参加できますが、テキスト代として1,000~2,000円程度の費用を支払うことがあります。

研修によっては配布するテキストの量が多く、それを参加者全員に用意するとなると費用がかさむので仕方がないところだと思います。

時間は2~3時間程度のものが多いです。
途中で10分程度の休憩が入る場合が多いですが、講師によっては休憩が入らない場合もあります。

所属する行政書士会にもよりますが、基本的には毎月のように開催されています。

現在はコロナの影響で、実務研修も基本的にzoomが利用されています。その場合、テキストもメールに添付されてきて印刷も各自で行うので、テキスト代は無料となります。

実務研修の参加は自由

参加するしないは自由です。

行政書士会に登録したからと、必ず参加しなくてはいけないものではなく、自分が興味のある研修だけの参加で十分です。

ただ、実務経験なく登録した方は、登録した年はすべての研修に参加するのがおすすめです。建設業許可、相続、遺言など、業務の名前は知っていても、具体的な業務内容までは知らないと思います。

具体的な業務内容も知らないうちから、専門業務を絞ると失敗する可能性もあるので、すべての業務研修に参加して十分な知識をつけてから専門分野を絞ることをおすすめします。

取り扱う予定のない実務研修に参加したとしても、行政書士として無駄な知識となることは絶対にありません。

◆実務研修への申込方法
以前はFAXで申し込むことが多かったですが、現在は基本的にメールでの申し込みです。紙が無駄にならず良いことだと思うのですが、メールを扱えない会員などもいて運営としては大変なようです。
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実務研修の講師の体験談がとても為になる

行政書士会が実施する実務研修で、とても役立つのが、講師である先輩行政書士が話す自らの体験談です。

失敗談も含めて、どのサイトや開業本にも書かれていないようなローカルルールというか裏技的なことを教えてくれる先生もいます。

実際に私も、そういった情報に何度も助けられた経験があります。

あまり説明が上手くない講師もいる

行政書士会で実施する研修の講師は、同じ行政書士会の経験豊富な先輩行政書士であることが多いです。

なので、「人に教える」ということに不慣れな先生もいます。

正直なところ、今まで受けた研修で「意味なかったな…」と思うようなものも何度かありました。

講師が本業ではないので仕方がないところです。

実務研修会後の集まりには参加がおすすめ

実務研修会後に懇親会や飲み会、打ち上げなど呼び方は様々ですが、集まりがある場合があります。

そういった集まりには、ぜひ参加することをおすすめします。

実務研修会以上に、研修内容の業務について詳しい情報を入手することができます。

行政書士の多くは実務研修からスタートする

行政書士という職業は、実務未経験で開業する人がとても多いです。

行政書士試験で勉強した内容が、実務ではほとんど役に立たないため、実務に関しては素人に近い状態で開業します。

実務未経験なら、誰もが不安に感じるとは思いますが、思い切って開業することをおすすめします。

全国に行政書士はコンビニの数以上に多いと聞きますが、そのほとんどが行政書士会が実施している実務研修からスタートしています。

行政書士の業務範囲は広い

行政書士の業務範囲はとても広いです。なので、研修を利用して、どの分野が自分に合っているのか見極めるようにしましょう。

意外と、開業前には想像もしていなかった分野がメイン業務となるかもしれません。

私の場合は、予想もしていなかった業務の依頼が多かったり、研修を受けて興味をもったりで、開業前に予定していた取扱業務とは全然違った仕事をしています。

行政書士会が実施している以外の研修

今回の記事では、所属することになる行政書士会が実施している研修についていろいろと説明していますが、行政書士の研修は、行政書士会が実施している以外のものもあります。

一般の会社や行政書士個人が開催しているものです。
ネットで検索するといろいろと出てきます。

そういった研修にも参加する必要があるのか?

個人的には参加する必要はないと思っています。行政書士会が実施している研修だけで十分です。なかには、有意義な研修を実施しているところもありますが、「ひよこ狩り」と言って、何もしらない新人行政書士を食い物にする悪徳な研修もあります。

毎年のように「こんな被害にあった…」などの話を聞くので、本当に気を付けてください。

費用が高いだけで、研修内容は市販されている開業本に書かれていることを集めたような薄い内容ということもあるようです。そんな内容なら1,000~2,000円出して、開業本を買ったほうが時間もお金も無駄になりません。

どうしても参加したい場合、開催している会社や人物をちゃんと調べて、本当に信用できる研修だけ申し込むようにしましょう。

実務経験なしで開業して食べていくには?

先ほど、実務研修の内容だけでは実務をやっていくのに不十分という話をしました。
では、行政書士として食べていくためには、他に何かが必要なのか?

それは、実務研修で覚えた内容の実践です。
実務研修を受ければ、少なくとも一般の人よりは、その分野について詳しくなります。

その段階で、依頼を受任していきます。実務経験がないので不安だとは思いますが、実践して経験を積んでいかないと、いつまでたっても行政書士とし食べていけるようにはなりません。

実務で困った時には?

相談できる先輩行政書士を作っておくと助かります。

同じ分野を扱っていれば、同じ経験をしていることが多いので、解決する方法を知っている可能性が高いです。

普段から所属する支部の集まりに積極的に参加するなどして、頼れる先輩行政書士を一人でも多く作るようにしましょう。

まとめ

今回は、行政書士の実務研修について解説しました。行政書士の実務は、行政書士会が実施する研修だけである程度覚えることは可能です。

そして、行政書士として食べていくには、その段階で依頼を受任して、実務経験を積んでいくことが必要です。

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