こんにちは、ひろです。
行政書士事務所を開業した人「実務未経験で開業しました。仕事で分からないことがあったときに相談できる、行政書士の先輩をつくったほうがいいと聞きたのですが、先輩行政書士と仲良くなるにはどうすればいいのでしょうか?」
という疑問に答えます。
この記事を書いているのは、開業4年目の行政書士です。
開業時の経験をもとに語ります。
先輩行政書士と仲良くなるには?
所属する支部の研修や勉強会など、集まりのすべてに参加すれば仲良くなれます。
名刺交換後、1度や2度会ったくらいで、仲良くなるのは難しいですが、何度も会ったり話したりすることで、しだいに仲良くなります。そのあたりは気長に。まずは、顔と名前を覚えてもらいましょう。
私は、開業後の1年間は、ほぼすべての集まりに参加しました。おかげで、その頃には、高齢のベテラン先生にも、「先生」ではなく「〇〇先生」と名前で呼ばれるようになりました。
仲良くなると仕事を紹介してもらえることもある
先輩行政書士と仲良くなると、仕事を紹介してくれることもあります。
私の場合は、開業後、半年たったくらいに、相続関連の仕事を紹介してもらいました。とてもいい経験になったことを今でも覚えてます。
その先生とは今でも仲良しで、最近は新型コロナウィルスの影響で飲みに行けませんが、落ち着いたらまた一緒に飲みに行く予定です。
先輩行政書士の専門にしている業務を聞く
先輩行政書士と話す機会があったら、必ず「専門にしている業務」を確認するようにしましょう。
もし、専門にしている業務が自分と同じ先生なら、実務で分からないことがあったときに相談に乗ってもらえます。専門にしている業務が違う先生なら、その先生からお客さんを紹介してもらえる可能性があります。
どちらにしも、新人にはメリットしかないので、話をする機会があった際は、先輩行政書士が専門にしている業務の確認を。
自分で調べたうえで、分からないことだけを質問する
実務で分からないことを聞くときには、少なくとも自分でとことん調べましょう。先輩行政書士には、それでも分からないことだけを質問するようにしましょう。
自分で何も調べずに、ただ聞くのは相手に失礼です。
簡単に調べられることまで聞いていては、相手の時間を無駄に奪うだけです。
そもそも自分のためになりません。
私の場合は徹底的に調べたうで、どうしても分からないことだけをメモにまとめて聞いていました。
先輩行政書士の仕事の邪魔にならないようにする
ここが一番重要です。
先輩行政書士の仕事の邪魔になるようだと、今後の相談にも乗ってもらえなくなります。仕事の邪魔にならないように、きる限り気を使いましょう。
実務で分からないことを教えてくれるのは、あくまで善意からです。先輩行政書士に答える義務なんてないです。
悪い例
知り合いの行政書士から聞いた話ですが、仕事中に「分からないことを教えて欲しい」と電話をかけてきた新人がいて、接客中だったので「1時間後に折り返します」と返事をしたそうです。
でも、その新人は「急いでいるからと」なかなか引き下がらなかったとか。
これではダメです。
おそらくその新人は、初の依頼か何かで、いっぱいいっぱいだったのでしょう。急いでいるのも分かりますが、先輩行政書士に迷惑がかかるような聞き方は許されません。
場合によっては、先輩行政書士に報酬を支払う
相談の度合いにもよりますが、場合によっては報酬を支払ったほうがいいこともあります。
先輩行政書士としては、相談に乗っている時間、自分の仕事ができなかった訳ですし、先輩行政書士の協力がなければ、依頼人から報酬がもらえなかったともなれば、報酬を支払ったほうがいいことも。あくまでケースバイケースで。
菓子折りでもOK
簡単な質問や、書類のチェックくらいなら、菓子折りでもいいかもしれません。
その先輩行政書士と、どの程度の関係かにもよりますが。
私は、普段からよく飲みに行く先生に、書類のチェックを頼んだときには、菓子折りをもってお願いに行きました。
同じ時期に入会した先生と仲良くする
これが意外と助かります。
実務で困った時、「新人同士では問題が解決しない、意味がない」とか思うかもしれませんが、そんなことはないです。
お互い開業後にいろいろな経験をしているので、互いに助け合うことができます。また、場合によっては、同期の先輩行政書士を紹介してもらうこともできるので、簡単に問題が解決してしまうことも。
同期とは、良い関係を築くようにしましょう。
まとめ
先輩行政書士と仲良くなるには、研修や勉強会など、支部の集まりに、できる限り参加する必要があります。少なくとも最初の1年はフル参加が理想です。
まずは、顔と名前を覚えてもらって、冗談でも言い合えるほど仲良くなったら完璧です。実務で困ったときに相談しやすくなります。
先輩行政書士が専門にしている業務の確認も忘れずに。
「困った時に聞く相手が誰なのか?」が、分かるようになりますので。