ネットで検索していると、次のような情報が出てくると思います。
- 行政書士が増えすぎている
- 飽和状態で仕事がない
- 開業3年で9割が廃業している
これから行政書士業で頑張っていこうという時に、こんな情報を見たら不安になりますよね。
今回は、行政書士生活6年目の立場から「今の時代、行政書士として生き残るためには何が必要なのか?」について、思うところを話していこうかと思います。
「行政書士として、これから先も食べていけるのか?」と不安を感じている方向けの記事です。
行政書士として生き残るために専門分野を決める
行政書士の業務範囲は広いので、すべてに精通するのは不可能です。
なので、専門分野を決めるのがおすすめです。
それによって、他の行政書士事務所との差別化をすることができます。
例えば、相続について相談したい時、幅広い業務を扱う行政書士と相続専門の行政書士がいた場合、ほとんどの方が相続専門の行政書士を選ぶと思います。
業務を絞ることでノウハウを蓄積しやすくなりますし、お客さんの立場からしても安心です。
付加価値を高める
最近の行政書士事務所は、専門分野を決めていることが多いので、もうひとつ付加価値があると有利に事務所の存在をアピールできます。
特に行政書士業に関連する内容でなくても大丈夫です。
おすすめは、前職の知識や経験を使うことです。
前職が不動産業であったなら、土地や建物などについてのアドバイスをしてあげることもできますし、前職が保険業なら、保険の相談にのってあげても良いと思います。
そういったことを話すだけでも、お客さんは付加価値を感じてくれます。
行政書士事務所を差別化する3つのメリット
- 依頼が増える
- 価格競争に巻き込まれない
- 値下げを要求されない
周辺の行政書士事務所と差別化が上手くできれば、上記のようなメリットが発生します。
順番に説明していきます。
依頼が増える
差別化=付加価値のある行政書士であれば、当然依頼が増えます。
行政書士業とはいえ、付加価値のあるほうがお得感がありますからね。
価格競争に巻き込まれない
コロナ禍の影響もあり、行政書士は増えています。
当然、価格競争も激化しています。
差別化できれば、そういった競争から脱出できます
値下げを要求されない
今の時代、ネットで簡単に各事務所の報酬額を調べられますから、値下げを要求してくるお客さんも珍しくありません。ネットでは、同業者として「ありえない価格」でやっている事務所もありますから、そんなところと比較されても困ります。
差別化できると、値下げ交渉してくるお客さんはいなくなります。
付加価値の関係で、簡単に比較できないことが分かっているからです。
行政書士して生き残るためにコンサルティング能力を高める
ひと昔前のように、ただ書類を作成できるだけでは、行政書士として生き残れなくなってきています。なので、書類の作成を含めたコンサルティング能力を鍛える必要があります。
コンサルティング能力を高めるには、まずコンサルティングについて書かれた本を読んでみるのがおすすめです。自己流は時間の無駄なのでやめましょう。
お客さんの利益を考える
コンサルティングでは「何がお客さんにとって最も利益のある状態なのか?」を考える必要があります。お客さんの希望を聞くことも大切ですが、専門家の立場からより良いものを提案していくことも必要です。
期待以上の結果に導ければ、次の仕事へ繋がる可能性が高まります。
行政書士のサービスに満足したお客さんは、必ず誰かに話しますからね。
まとめ
以上、「行政書士として生き残るためには?」という疑問に対して、自分なりの意見を書いてみました。どういった事務所を目指して、どういった能力を高めていけば良いのかが、分かっていただけたと思います。
ありふれた意見かもしれませんが、今回の記事に書いた内容を実践できていない行政書士事務所は多いです。なので、実践するだけで食べていける可能性もあります。
ぜひ試してみてください。