行政書士試験合格は「すごいこと」なのか?【取得した経験から解説】

行政書士試験
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行政書士試験に合格することはすごいことなのか、解説していきたいと思います。

私は2016年に登録・開業し現在まで行政書士業を続けています。私が行政書士試験に合格した時、まわりがどんな反応だったのかなど、体験談についても話していきたいと思います。

行政書士という資格に興味のある方や、試験に挑戦中の受験生のモチベーションアップにつながれば幸いです。

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行政書士試験合格は「すごいこと」なのか?

試験に合格することは、すごいことだと思います。昔は簡単な試験と言われていた行政書士試験も、現在では難易度があがり取得するのが難しいものになっています。

合格率を見てみても、毎年10%前後です。
10人受験しても1人しか合格できない難関国家資格です。

そんな試験に合格するのだからすごいことですよね。

努力が必要

試験に合格するには努力が必要です。
努力が必要だからこそ、合格すればすごいと評価されるのです。

行政書士試験に合格するには、600時間~1,000時間の勉強が必要と言われています。

「他の法律系資格を持っている」「法学部出身」などで、必要となる勉強時間は違ってきますが、どちらにしても600時間以上勉強するのは大変です。試験範囲が広いも広いです。

そんなにも勉強を続けること自体がすごいと言えます。
働きながら資格を取得した人などは、さらにすごいと言えます。

行政書士は「8士業」のひとつです。他の7つの資格は、弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、海事代理士です。

私が行政書士試験に合格した時のまわりの反応

家族はもちろん、親戚や友人、職場の人からも「すごい」と褒めてもらえました。

社交辞令的なものもあったとは思いますが、「どんな試験科目なのか」「どのくらいの勉強時間が必要なのか」を知らなくても、難しい資格だと認識されているのですごいと評価してもらえます。

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ネットでの「たいしたことない」という書き込みについて

行政書士の資格は、なぜかネットでの評価が低く、サイトによっては「たいしたことがない」という書き込みを見ることもあると思います。

この記事を読まれている方も、ここへ来るまでそんな書き込みを見たのでは?

なぜ、そんな書き込みが多いのか?

理由としては、次の2点が大きいと思います。

  • ひと昔前は簡単な試験だった
  • 他の法律系国家資格と比較すると難易度が低い

昔の過去問を見たことがあるのですが、現在のものと比較するとかなり難易度が低いです。試験範囲も違いますが、なにより基本的な問題が多いです。

年配の方ほど、行政書士試験について簡単だという認識が多いように思います。

そして、行政書士試験は他の法律系国家資格と比較すると難易度が低いです。それをもって行政書士試験合格が「たいしたことない」と言っている方もいます。

難易度が高い資格と比較すれば簡単なのかもしれませんが、比較しなければ十分に難しい資格です。ネットの情報を鵜呑みにすると、判断をミスることもあるので注意です。

行政書士試験の難易度は

  • 宅建士(宅地建物取引士)やマンション管理士よりは高い。
  • 社労士(社会保険労務士)よりは低い。

といったところです。

実は、これらの試験、すべて受験した経験があります。
その経験からすると、こんな感じではないかと思います。

ちなみに、宅建士とマンション管理士については取得していますが、社労士は訳があって1回の受験で断念しています。その時の体験談や、断念した理由については別の記事で。

就職活動の際のアピールに使える

行政書士試験合格は、すごいことなので就職の際のアピールにも使えます。

残念ながら関連する職種以外は、資格自体が優遇されることはいですが、履歴書に書くだけで、難関試験をクリアできる能力があるという評価をしてもらえます。どの業界でもそれは同じです。

面接する側としては、採用にあたって少しでも判断材料が欲しいところなので、資格欄に「行政書士試験合格」と書いてあるのは大きいです。

アルバイトの面接でも評価される

実は、私、副業OKな職場だったので、行政書士の資格で開業する前にアルバイトをしていました。開業資金を少しでも増やしておきたいと思ったからです。

勤務時間と時給だけでアルバイト先を決めたため、行政書士とは全く関係のない職場でした。

そんな職場の面接でも、「行政書士」はとてもアピールに使えました。
面接で大変褒められ、即採用してもらえました。

行政書士という『職業』はすごいのか?

ここまで、行政書士試験合格について書いてきましたが、行政書士という「職業」についてはどうなのか?話していきたいと思います。

行政書士は、ひと昔前のドラマの影響もあり、8士業の中でも認知度が高い方です。
なので、「行政書士です」と言えば、だいたい通じます。

仕事内容は分からないにしても、聞いたこともないという方はほぼいないです。

  • 難しい試験を合格してる
  • 法律を扱っている
  • 官公署への書類を作成する専門家

ほとんどの人が、上記に書いたどれかの認識を持ってくれています。

行政書士と付き合いがある職種の人からは何とも思われませんが、それ以外の方からはすごいと評価してもらえます。

行政書士資格の特徴

行政書士という資格に興味のある人は、下記のような特徴も知っています。

  • 独立開業できる
  • 独占業務がある

国家資格はたくさんありますが、独立開業できる資格は限られています。
行政書士は、その資格のみで独立開業できます。そのため、下記のようなメリットがあります。

  • いつでも好きな時に自分のタイミングで開業ができる
  • 会社などに頼らないでお金を稼げる

この2点はメリットとして大きいです。
国家資格ということで、最初からある程度の信用があるという点も便利です。

また独占業務があるという点も特徴のひとつです。
独占業務とは、その資格がないと扱うことができない業務を言います。
≫【行政書士とは?】具体的な業務内容~どんなことを相談できるのか?

開業6年目から見ると

この記事を書いてる時点で開業6年目です。
行政書士という職業は、自分が実際になってしまうと、すごくもなく普通な感じです。

そもそも職業として考えたとき、どの職業もそれほど差がないですからね。
なぜなら、稼ぐ、食べていくことが重要だからです。

弁護士でも食べていけない人もいますし、行政書士で億を稼ぐ人もいます。
資格の名称や難易度ではなく、その資格を持つ個人の方が重要です。

本当にすごいのは「独立開業して食べていける人」です。
勉強ができる人が、必ずしも稼げる、食べていけるとは限らないですからね。

まとめ

行政書士試験合格はすごいことです。
10人に1人しか合格できない試験だからです。

すごいことを達成したのだから自信を持つべきです。
自信を持つことは生きていくうえで大切で、次に繋がっていきます。

ネットには批判的なことが書かれていることがありますが、気にしないことがおすすめです。それを書き込んでいる人は、試験を受けたこともないのに適当に書いている可能性があるからです。