こんにちは、ひろです。
行政書士会へ入会すると、実務研修の案内が送られてきます。
参加したことがある人はご存知だと思いますが、この実務研修は講師によってかなり差があります。
今回は、行政書士会が開催している実務研修に、参加したことがない人に向けての記事です。
研修が有意義なものになるよう、注意点などを話したいと思います。
この記事を書いているのは、開業5年目の現役行政書士です。
これまでの経験をもとに語ります。
行政書士会の実務研修は講師によって差がある
行政書士会が開催する実務研修は、すべてが有意義なものばかりではありません。
なかには「参加したのが無駄だった」と思うような研修もあります。
どうして、そんな研修があるのか?
理由は簡単で、講師がプロの人ではないからです。
行政書士会が開催する実務研修は、官公署の職員だったり、経験豊富な先輩行政書士だったりが講師を務めます。なので、慣れている人と慣れていない人の差が激しく、有意義な研修とそうでない研修とができてしまうのです。
行政書士会の実務研修を受ける際は「予習」をしていく
行政書士の研修にも費用がかかります。
会員ということで、研修内容から考えれば格安で参加はできますが、それでも1,000~2,000円程度のテキスト代や、会場へ行くまでの交通費がかかります。
必要となる時間や費用を考えると、実務研修を無意味なものにするわけにはいきません。
そこで、私がおすすめするのは「予習」です。参加する実務研修の内容について、ネットや専門書などを使って可能な限り調べてから参加するようにします。
そうすると、講師の説明が多少悪くても理解できますし、無駄な時間やお金を使わないで済みます。
それでも「無意味だったな」と思う研修もある
どんなに予習をしたとしても、それでも「無意味だったな」と思う研修も稀にあります。
そういうのは諦めるしかないです。
官公署の職員も経験豊富な行政書士も、本業は講師でないので仕方がないです。
分かりにくい研修の例としては、講師本人がベテランすぎて、説明を省略しすぎるということがあります。「これくらい知っているだろう」と思って説明を省略しているのかもしれませんが、省略している部分が結構ハイレベルな知識だったりすると理解に苦しみます。
ただ、ちゃんと予習をしていけば9割は有意義な研修になります。
実務研修の内容と時間のバランスを見て参加を判断する
研修によっては、講師が何人かいる場合があります。
例えば、何か新しい制度ができた時など、先に官公署の職員が制度の概要について講義を行い、続いてベテラン行政書士が実務について講義を行う場合などです。
こういった場合、研修内容と時間のバランスを見て参加を判断する方法もあります。
行政書士会が開催する実務研修は、だいたい2~3時間程度です。
その時間に講師が3人いて講義をする場合、1人あたりの持ち時間は1時間弱です。
研修で取り上げる内容が、とても複雑だったり範囲が広いものだったりすると、1時間弱での説明では無理があります。私の経験上だと、時間の関係でざっくりの説明しかできないので参加しても意味がないです。ネットで調べられる程度の情報しか得ることができません。
この場合、講師が問題なのではなく、複数回に分けて研修を行うなどの予定を組まなかった行政書士会に問題があるように思います。
まとめ
今回は、行政書士会が開催する実務研修について解説しました。
行政書士会が開催するとは言っても、すべてが有意義なものという訳ではないです。
研修に参加するには、時間も費用もかかります。
せっかく参加した実務研修が無意味なものにならないよう「予習」をしてから参加したり、研修内容と時間のバランスを見てから参加したりしましょう。