こんにちは、ひろです。
行政書士の資格で開業する予定です。実務経験がないので、開業前に実務の勉強を完璧にしようと思っています。どの程度、勉強すれば依頼を受けても困ることはないでしょうか?専門書を数冊読んだ程度では、完璧に程遠いですか?
という質問に答えます。
行政書士は、試験合格と実務で使う知識が違うので、開業するにあたって実務の勉強をすることは必須です。
この記事を書いているのは、開業5年目の行政書士です。
これまでの経験をもとに話します。
開業前にどのくらい実務の勉強をすれば完璧か?
結論を言うと、どのくらい勉強しても完璧とまではいかないです。
行政書士の業務範囲は広いです。
稼げると言われている分野だけでも、かなりの数がありますし、それぞれ奥が深いです。
専門分野を作って、その業務の依頼だけを受け続けたとしても、開業後何年も経ってから初めて経験することも出てきます。
私は開業5年目ですが、何十年も行政書士をやっているようなベテランの先生でも、完璧になったという自信は持てないようです。
依頼人の事情によって申請書類は様々
同じ名前の申請でも、依頼人の事情によって申請書類は様々です。
何度かやったことがある申請でも、特殊な事情があると、記入の仕方が変わったり、添付書類が違ったりします。
このあたりは、いくら本で勉強したところで、専門書にも書いていない場合が多いです。
なので、事前に完璧に勉強する自体が無理です。
ちなみに、専門書にも書いていないことは、申請先である官公署に直接問い合わせると解決することができます。
依頼を受けて、仕事をしながら勉強を続ける
開業前に、実務の勉強を完璧にできない以上、完璧に近づけるためには依頼を受けて、仕事をしながら勉強を続ける必要があります。
これがまぁ~最初の頃には大変です。
プレシャーと不安を受けながら、時間に追われるといった感じです。
場合によっては、胃が痛くなります。
それでも、次第にコツが掴めるようになります。
専門書を一冊読めば、その業務分野の全体像が見えてくるので、申請要件を確認して問題がなければ、思い切って依頼を受けてみましょう。
経験すると、専門書で勉強する以上に知識が広がります。
法律や制度の創設・改正
行政書士の「実務の勉強」は一生続きます。
どこまで、勉強したら終わりということはないです。
理由としては、法律や制度の改正が毎年のようにあるからです。
法律や制度の改正は、新しい行政書士業務が誕生する可能性があるので、必ずチェックして勉強する必要があります。まわりの事務所が取り扱っていなければ、その地域で一人勝ちできるので、売上アップが期待できます。
新人行政書士のチャンス
法律や制度の改正は、開業して間もない新人行政書士が稼ぐチャンスでもあります。新しく生まれた業務は、新人もベテランも関係ないので、早くやったもの勝ちになります。
誰よりも早く改正内容を把握して営業すれば、その業務の第一人者になれます。
そして第一人者になるとベテランより稼ぐことができます。
タイミングが合えば、初年度から驚くほどの売上を記録することも可能です。
まとめ
今回は、行政書士の資格で開業するにあたり、「開業前にどのくらい実務の勉強をすれば完璧か?」という質問について解説しました。
行政書士の業務は、広いうえに法律や制度の改正で、毎年のように変更になるものもあります。したがって、何年勉強しても完璧になるのは無理です。依頼を受けて仕事を処理しながら、一生勉強を続ける必要があります。