行政書士の資格取得して、その後の進路に悩んでいる人は多いと思います。
行政書士という資格は独立開業型の資格ですが、次のような場所への就職や転職にも活かすことができます。
- 一般企業の総務部・法務部
- 行政書士事務所
- 他士業の事務所
先日、知り合いから「行政書士の資格を取得して大手企業に就職・転職することができるのか?」という質問をされました。
私は普段、行政書士として活動しているので、いろいろな情報が入ってきます。
その立場から、大手企業への就職についてお話します。
行政書士の資格で大手企業へ就職・転職することはできるのか?
できると思います。
先ほども言った通り、行政書士は独立開業型の資格ですが、大手企業に就職・転職する人もいます。
主に法務部や総務部で採用される可能性があります。
業界によっては、法務部や総務部以外の部署での採用もあります。
行政書士の資格が、特別有利だとか、優遇されることは少ないですが、、、
- 法律関連資格を取得している人を採用したい
- 難関国家資格を突破できる能力を評価した
という理由から、実施に採用された例もあります。
不動産業界・建設業界がおすすめ
行政書士資格を活かして大手企業へ就職・転職をしたいなら、不動産業界や建設業界がおすすめです。
これらの業界は、行政に提出する書類が非常に多く、そういった業務を得意とする人材を欲しがっている場合があるからです。
勤務先で行政書士の業務はできない
ちなみに、行政書士の資格は企業内で使うことは認められていません。
「企業内行政書士」というものは存在しません。
行政書士の資格が、企業内で悪用される可能性があるからです。
行政書士が副業することは問題ないので、勤務先が副業OKなら可能です。
大手企業へ就職・転職する際の注意点(履歴書・面接・スキル)
就職や転職で重要になってくるのは、次の3つです。
- 履歴書
- 面接
- スキル
順番に注意点を説明していきます。
履歴書
当然ですが、しっかりとした完璧な履歴書を書くべきです。
行政書士の資格を持っているのに、履歴書の書き方が適当では恥ずかしいですからね。履歴書の書き方についての書籍がたくさん販売されているので、何冊か購入して読んでみましょう。
読んでみると、知っているようで知らない常識などもあります。
私も転職を経験しているので読みました。とても役に立ちます。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
≫行政書士の資格は、履歴書に何て書いたらいいのか?【未登録or登録済】
面接
面接では、ビジネスマナーを前提として「いかに会社の役に立てるか」をアピールすることが重要です。より具体的な話ができるほど採用される可能性は高くなります。
それと、明るく元気に話すという点も大切です。
面接についても、書籍で勉強したほうが良いです。
ひとつひとつの動作がチェックされるので練習しましょう。
スキル
当然ですが、採用にあたって業務上必要なスキルが求められます。
行政書士の資格が評価されて採用されるのであれば、書類作成に必要な「パソコンスキル」は必須になると思います。それに加えて運転免許が必要だという企業も多いです。
求人に応募するにあたって、必要なスキルが事前に分かるのであれば、必ずマスターしておきましょう。マスターできないのであれば、マスターできるように頑張っている姿勢を履歴書や面接でアピールすることが大切です。
年齢的な問題
どんなに頑張っても年齢的に採用されないこともあります。
行政書士は、20代、30代の合格者が多い資格です。これくらいの年齢なら、大手企業に転職・就職するのに適した年齢なので問題ないと思いますが、40代以上になってくると就職・転職は難しくなってきます。
こういった場合は、資格がどうこうの問題ではないので、独立開業するなど他の選択肢を検討してみましょう。
就職のために行政書士資格を取るのはやめましょう!
大手企業に就職するために、行政書士の資格を取得するのはおすすめできません。
行政書士資格は、取得するのに600〜1,000時間程度の勉強が必要になります。時間がかかる割には、それほど就職や転職で評価・優遇されません。
就職や転職活動の際のアピールのために資格が欲しいという方は、自分が入社したい企業が「どのようなスキルを求めているのか」をしっかり把握したうえで取得を検討しましょう。
まとめ
行政書士の資格で大手企業に就職・転職することは可能です。
あまり優遇されるわけではないですが、企業によっては評価してもらえます。
すでに行政書士試験に合格している人は、求人募集は少ないとは思いますが、大手企業へ就職や転職を検討してみるのも悪くないと思います。
将来、独立開業するにも良い経験ができると思います。