こんにちは、ひろです。
「行政書士って、どうやって探したらいいの?」という疑問に答えるため、今回はネット検索を使った、行政書士の探し方や選び方をご紹介します。
おすすめしない行政書士の探し方もあるので、これから何らかの依頼をするため行政書士を探しているという人は要注意です。
この記事を書いているのは開業5年目の行政書士です。
それでは見ていきましょう。
ネット検索による行政書士の探し方・選び方
ネット検索を使って行政書士を探すには、次の方法があります。
- 行政書士事務所のホームページ
- 行政書士の検索サイト
それぞれ説明していきます。
行政書士事務所のホームページ
検索の仕方としては、「地域名+行政書士事務所」や「地域名+業務名+行政書士」などのキーワードで探すと、関連する行政書士事務所のホームページが検索結果に並びます。その中から、自分が依頼したい業務に最適な事務所を選びます。
ポイントとしては、
- その業務を専門にやっている行政書士なのか?
- 妥当な料金設定か?
- お客様の声などが掲載されているか?
このあたり中心にホームページをチェックしてください。
その業務を専門にやっている行政書士なのか?
行政書士の業務範囲は広いです。
事務所によって取り扱っている業務は様々です。
おすすめとしては、様々な業務を取り扱っている事務所よりも、その業務を専門に扱っている事務所です。業務を絞り込んでいるためノウハウをたくさん持っています。手続きがスムーズに進むことが期待できます。
ただ、専門に取り扱っているとしても、ノウハウがあまりない開業してから間もない行政書士事務所もあるので、そのあたりのチェックも忘れずにしましょう。
妥当な料金設定か?
検索結果に表示された行政書士事務所をいくつかチェックすれば、依頼したい業務の報酬相場が分かると思います。
料金表を確認して、その設定が妥当なものかチェックしましょう。
相場にあった料金設定をしている行政書士事務所を選ぶのはもちろんですが、料金が高い場合や低い場合でも、その理由が納得できるものであれば問題ないです。
お客様の声などが掲載されているか?
最近は、何をするにも口コミやレビューは重要な判断基準になっています。
行政書士業も例外ではなく、事務所によっては「お客様の声」として、その事務所を実際に利用した人の感想や意見などが掲載されています。
正直、怪しいものもあります。
なので、お客さんの会社名や顔写真が掲載されているような「お客様の声」がおすすめです。
行政書士の検索サイト

行政書士の検索サイトは、大きく分けて次の2つです。
- 日本行政書士会連合会の会員検索
- その他の行政書士検索サイト
それぞれ説明していきます。
日本行政書士会連合会のサイトで検索する【住所】
日本行政書士会連合会のホームページで、行政書士を探すことが可能です。
行政書士として仕事をするには、この日本行政書士会連合会の会員になる必要があるので、日本全国の行政書士の名前が必ず記載されています。
「事務所の所在地」という欄で、お住まいの住所(都道府県名と市町村)を選択すると、その住所で行政書士業を営んでいる行政書士事務所がすべて表示されます。
自分の事務所を検索してみる
行政書士として登録して以降、自分の事務所を検索したことがなかったので、久しぶりに検索してみました。
ちゃんと掲載されていましたよ。笑
当時は登録したばかりで、一緒に並んでいる先生の名前なんて誰一人知りませんでしたが、開業5年目となると知っている名前ばかりです。
住所以外の条件でも検索可能
その他、下記の条件で行政書士を探すことも可能です。
- 行政書士の氏名(フリガナでもOK)
- 主な取り扱い業務
- 特定行政書士の修了者
行政書士の氏名
行政書士の氏名で検索することもできます。
漢字が分からない場合、フリガナでの検索もできます。
万が一「本当に行政書士なのか?」と不安に思うような人と遭遇したら、ここで検索して調べてみてください。
掲載されていなければニセモノの可能性があります。
主な取り扱い業務
建設業や運送、外国人関係、知的財産、産業廃棄、相続、遺言など、行政書士に依頼したい業務内容で検索をすることも可能です。
行政書士の業務範囲は広いので、事務所によって取り扱い業務が違います。
自宅から一番近い行政書士事務所に依頼したい場合でも、その事務所が希望の業務を取り扱っていないこともあるので注意です。
特定行政書士の修了者
行政書士の登録をして、特定の研修を受けると「特定行政書士」と名乗ることができます。特定行政書士になると、行政不服申し立ての代理業務ができるようになります。
行政書士を探すにあたって、この特定行政書士の修了者かどうかで検索することも可能です。
実際のところ特定行政書士はまだまだ新しい制度です。この記事を書いている時点では、仲間内で「研修の費用や時間がかかる割には、取得しても利益に結び付けるのが難しい」とも言われています。
なので、ベテランでも特定行政書士にならない先生は多いです。
ここは、あくまで参考程度にして、住所や主な取り扱い業務で検索したほうがいいです。
その他の行政書士検索サイト
日本行政書士会連合会の会員検索のほかにも、行政書士を探せるものとして様々なサイトがあります。なかには、信用できるサイトもあるとは思いますが、それらのサイトで行政書士を探すのはおすすめできません。
それらのサイトのいくつかは、先ほどご紹介した日本行政書士会連合会のサイトから勝手に会員情報をコピーしているだけのもので、掲載されている行政書士は、そのサイトに掲載されている事実を知らないことが多いです。私の事務所も知らないうちに掲載されていました。
なので、「〇〇〇〇というサイトを見て電話しました」と行政書士事務所に問い合わせしても、話が通じない場合があります。
そういったサイトは、行政書士の会員情報をエサに、一緒に掲載されている広告で収入を得るのが目的というものが多いです。
まとめ
今回は、ネット検索による行政書士の探し方や選び方について解説しました。
行政書士をネット検索で探す場合は、上記のように、行政書士事務所のホームページや、行政書士検索サイトで探すのが一般的です。
一番おすすめの「行政書士の探し方・選び方」は、日本行政書士会連合会の会員検索で、何人か候補を決めた後、個別にホームページを確認していく方法です。
ちなみに、行政書士と何らかのトラブルになった際は、下記の方法で行政書士会に対して苦情を入れることもできます。
