取扱業務にもよりますが、行政書士は同業者や他士業の先生から「お客さんを紹介してもらう」ということが多くあります。
紹介には、当然お客さんを「紹介する側」と「紹介される側」がいます。
- 紹介する側は、どういったことを考えて紹介をしているのか?
- 紹介される側の行政書士は、他の先生と何が違うのか?
今回は、お客さんを紹介してもらうために必要な4つの条件について解説します。
お客さんを紹介してもらうために必要な条件4つ
同業者や他士業の先生など紹介する側は、下記の条件をすべて満たす人にお客さんを紹介します。
なので、紹介の件数を増やしたい人は、最低限下記の条件を満たしましょう。
- 専門特化している
- 事務所を自宅とは別に借りている
- 良い関係を築いている
- ビジネスマナーができる
それぞれ説明していきます。
1.専門特化している
行政書士の業務範囲は広いです。専門特化しないで様々な業務の依頼を受任している事務所もありますが、専門特化している事務所のほうが紹介されやすいです。
紹介する側としては「安心できる人」を紹介します。
どういった行政書士を紹介すれば安心できるか?
それは、その業務についてのノウハウをたくさんもっていて、確実にお客さんの悩みを解決してくれることが期待できる行政書士です。なので、専門特化していない行政書士より、専門特化している行政書士のほうが選ばれやすいです。
2.事務所を自宅とは別に借りている
行政書士は自宅兼事務所で開業している人が多いですが、自宅とは別に事務所を借りたほうが紹介される可能性が高くなります。
紹介された先が自宅兼事務所だと、お客さんは「普通の家」に案内されるわけですから、不安に思う人も少なからずいます。
そういった部分でお客さんを不安にさせるのは、紹介する側も恰好がつきません。
なので、自宅以外に事務所を構えている人に紹介します。
この場合、紹介される側の実力は関係ないです。
どんなに、実務のレベルが高い先生でも、自宅兼事務所では紹介されにくいです。
3.良い関係を築いている
紹介は、お互いに「良い関係」を築いていることが大切です。同業者とでも他士業の先生とでも良い関係を築けたうえで、他の条件を満たせば紹介の件数は増えます。
特に行政書士の場合は、業務範囲の広さから取扱業務が事務所によって様々です。
なので、自分の取扱業務以外の依頼については、仲の良い先生に紹介する場合が多いです。
支部活動などに積極的に参加して、同業者からの紹介をもらいやすい状態を作ることも大切です。
≫支部活動に参加するメリット・実務経験がない人必見!【体験談】
4.ビジネスマナーができる
紹介する側は、お客さんに失礼がないように「ビジネスマナー」ができる人を紹介します。
ビジネスマナーについては、自分では「できている」と思っていても、実際は「できていない」という人も少なからずいます。会社とは違って、ビジネスマナーを叱ってくれる人はほとんどいませんから気が付くことができないのです。
まわりは見てないようで、意外と見ている人は多いです。
ビジネスマナーができていないと思われたら最後、紹介されることはなくなります。
自信のない方は、書籍等で勉強することをおすすめします。
紹介する側の責任について
紹介は、紹介して終わりではなく「紹介した責任」というものがあります。
紹介した先で、何らかのトラブルがあった場合、そのお客さんは「なんて人を紹介してくれたんだ!」と、紹介した人に怒りの矛先を向けるケースもあります。
なので、上記の4つの条件が重要になってきます。
互いに仕事を紹介する関係が必要
同業者や他士業の先生とは、互いに仕事を紹介できる関係が築ければベストです。
毎回、仕事を紹介されっぱなしの関係では長続きしません。
こちらからも、仕事を紹介しないとダメです。
付き合いのある先生方の得意分野を把握しておいて、自分の取り扱い業務以外の相談や依頼が来たときに、いつでも「紹介する側」になれるようにしておきましょう。
紹介先の先生から感謝されるだけでなく、お客さんからも頼りにされる存在になります。
「紹介されやすい行政書士」まとめ
今回は「お客さんを紹介してもらうために必要な条件4つ」について解説しました。
上記の4つの条件を満たせば、紹介は増え売上もアップします。
紹介による仕事はトラブルになりにくく、売上を確保する重要なポイントになります。
条件を満たしていない部分を改善して、紹介件数を増やしていきましょう。