こんにちは、ひろです。
今回は、行政書士の資格で開業することについて。
「行政書士」という肩書や、「先生」という呼び方があっても、普通の会社を起業するのと、基本的な部分は変わりません。
そういった意識がない人は、開業後に行政書士事務所の経営にとても苦労します。
開業5年目の行政書士が語ります。
資格で起業するという考え方
行政書士の登録・開業をする人は、「起業した」ということを強く意識したほうがいいです。
先ほども書きましたが、行政書士の資格で開業するのは、普通の会社を起業するのと基本的な部分は変わりません。
なので、普通の会社が行っているように次のことが必要になります。
- 接客・サービス
- 営業・マーケティング
他にも大切なことはありますが、大きいのはこの2点。
資格を使って開業した人は、「勉強をした」「合格した」という事実から、通常の起業とは別のものというか、このあたりを曖昧に考えて開業してしまう人が多いように感じます。
接客・サービス
行政書士事務所の接客やサービスは、お客さんが依頼するかどうかを決める重要な判断基準になります。
いくらお客さんの悩みを解決してあげているとしても、偉そうに接客しては、これから先、行政書士として食べていくことはできなくなります。
「接客」については、過去にこのような記事を書いています。
営業・マーケティング
このブログでもたびたび取り上げていますが、大切なことなので何度でも書きます。
「先生」と呼ばれている行政書士業でも、営業やマーケティングは必要です。
今の時代、法律系の最難関資格である弁護士ですら、資格の名前だけで食べていくことはできないのが現実です。それが行政書士なら尚更です。
以前、食べていけない弁護士のドキュメンタリー番組を見たことがあるのですが、営業やマーケティングができる弁護士とできない弁護士では、天と地ほどの差があります。
これは、行政書士も同じで、開業して以来いろいろな行政書士の先生と知り合ってきましたが、営業やマーケティングができる先生とできない先生では、実務能力に関係なく差が開いているのが現状です。
行政書士の廃業率が高い理由は「意識」の問題
行政書士は開業後3年で9割廃業すると言われています。
かなり高めの廃業率ですよね。
この廃業率が高い理由のひとつが、本記事で書いた「意識」の問題だと思います。
試験勉強が大変だったり、難関と言われている資格を取得してしまったりすると、普通の会社を起業するのとは違うように考えてしまいがち。
だから、何となく営業するだけで依頼がくると勘違いしてしまう。
このあたりの意識を変えないと、行政書士事務所を経営していくことは難しくなります。
まとめ
今回は、行政書士資格で起業することについて解説しました。
行政書士として開業することは、普通の会社を起業するのと基本的な部分は同じです。
取扱業務に合わせた接客やサービスが必要になりますし、営業やマーケティングをやっていかないと食べていけるだけの依頼もきません。意識していかなないと廃業になる確率も高くなってくるので注意です。