行政書士試験を受けることにしました。基本テキストと過去問以外に六法も必要ですか?書店に行ったら、いろいろな六法が出版されていました。どれを買っていいか分かりません。おすすめの六法がありましたら教えてください。
という疑問に答えます。
この記事では、筆者の行政書士試験に合格した経験から
- 六法の必要性
- おすすめの六法
- 六法の効果的な使い方
などを解説していきます。
行政書士試験に「六法」が必要な理由
六法を使わないで勉強をしている人もいますが、私が行政書士試験に合格した経験からすると絶対に必要なものです。
理由としては、「記憶が定着する」からです。
基本的に六法は、問題を解いた際に根拠条文を確認するために使います。
何度も見ているうちに、その条文はもちろん前後の関連する条文も頭に入るので、自然とその法律の全体像が頭に入ってきます。
知識の応用
六法を使うと、知識の応用もきくようになります。
根拠条文が同じでも、出題のされ方は何通りもありますよね。
そんなときに根拠条文を六法で正確に理解していると、答えを間違えることがなくなります。
実は私も、最初は六法を使っていませんでした。
何度目かの不合格を味わった後に勉強に取り入れました。
勉強に取り入れてから飛躍的にレベルアップしました。
おそらく六法を使ってなかったら合格してなかったと思います。
六法を使わない人の「使わない理由」
六法を使わない人には、それなりの理由があります。
私も不合格の年は、六法を使っていなかったのでその理由がよくわかります。
それは、最近の基本テキストがとても親切だからです。
根拠条文が、丁寧に分かりやすく基本テキストに記載してあります。
根拠条文を確認する手間をはぶくために記載してくれているのですが、その結果、六法を買う必要はないという結論になります。
でも、先ほど説明した通り、基本書で条文を把握するには限界があります。条文をバラバラに掲載しているので全体の流れを把握できないからです。
行政書士試験におすすめの六法
私が受験した時に使っていた六法を紹介します。
かなり、おすすめです。
選んだ理由は、2つあって、
- ネットで見た合格体験記で、この六法を使っている人が多かったから
- 書店に売られている六法を全部確認して、一番見やすかったから
この六法は、条文の終わりに出題例が書かれていて「その条文からどのような形で出題されたか?」が確認できます。
論点を把握するのに便利です。
しかも色分けしてあるので見やすい。
条文は、ただ覚えるだけではダメで「理解」が必要になります。
ちゃんと理解していないと、出題のされ方が変わっただけで答えが分からなくなります。
その点、この六法を使うと、条文の趣旨や論点の把握ができるのでミスがない。
最近の試験に多い「思考型の問題」にも強くなります。
六法の効果的な使い方
この流れで六法を使うのが最強です。
最初は面倒くさいですが、使っているうちに条文どうしの関連性などが理解できるようになり、手放せないものになってきます。
本試験でも模擬試験でも、自己採点していると「根拠条文は知っていたのに間違えた」ってことがありますよね。そんなことがなくなります。
六法を使わないと…
六法を使わないで合格する人は、頭の中の整理整頓ができる頭のいい人です。
自分のことを普通の人だと思うなら六法は使うべき。
六法を使わないと思考型の問題に弱くなります。
開業しても六法は必要
ちなみに、六法は開業しても使います。
私の場合、テレビドラマの弁護士事務所みたいな分厚い六法は使いませんが、辞書サイズの六法は定期的に買いかえて本棚に置いてあります。
実務で分からないことがあっても、条文を確認することで解決することも少なくありません。
六法を使うのは、試験だけではないです。
使い慣れておいて損はないです。
実務で使うには、どの六法がおすすめ?
私が使っているのは、
尊敬している先輩行政書士が使っていたので真似して買ったのですが、自分に合っていたようで見やすく重宝しています。小さくて持ち運びにも便利なのもいいですね。
価格は2,000円くらいです。
私が所属している行政書士会の支部では、これを使っている人が多いです。
一緒に勉強する仲間と同じ六法を使うと便利です。
探している条文の掲載箇所を、ページで教えてもらえたりするので。
六法は「毎年」買い直すもの
六法は、毎年買い直します。
まだ綺麗で使えるのにもったいないとは思いますが、専門家として最新のものを使うべきです。
最新のものを使っていないと、場合によっては依頼人に迷惑をかけますからね。
まとめ
行政書士試験に合格した経験上、試験勉強に六法は必要です。
理由は、最近よく出題されるようになった「思考型の問題」に対応するためです。
六法を使うことで、記憶が整理整頓され、条文を知識として使いこなすことができるようになります。それができれば、同じ条文から出題された引っ掛け問題に、悩んだりすることがくなります。
六法を使っていない方は、ぜひ勉強に取り入れてみてください。