「行政書士は頭のいい人しかなれない」と思っていませんか?
今回は、この疑問について行政書士試験に合格した経験から答えていきます。
開業してから今日までいろいろな行政書士と関わってきました。
知り合いはたくさんいます。そういったところから聞いた情報もお伝えできればと思います。
「自分は頭が悪いから行政書士なんて無理・・・」と諦めている方は、ぜひ読んでみてください。
行政書士は頭のいい人しかなれない?
そもそも「頭のいい」という言葉の意味が曖昧ですが、これが「学歴」を言うものであれば、全然気にする必要はありません。
行政書士は難関資格ではありますが、頭のいい人しか合格できないという試験ではなく、勉強の方向さえ間違わなければ誰でも合格は可能です。
私もたいした大学は卒業していませんが、働きながら独学で合格できました。
「大卒だから」と思った人もいるかもしれませんが、行政書士の中には高卒も中卒もいます。それほど珍しくもありません。
大切なのは、試験に合格するための勉強を正しくできるかです。
行政書士の偏差値は?
行政書士試験を偏差値でみると「60前後」くらいと言われています。
合格率は毎年「10%前後」です。
宅建士よりは難しく、社労士よりは簡単という位置づけです。
法律を初めて学ぶ人でも合格できていますので、その点を心配する必要もありません。
ちなみに、行政書士試験の合格には「1,000時間」くらいの勉強時間が必要だと言われています。法学部出身者などで最初から知識がある人ならば、これよりも少ない時間での合格が可能です。
頭のいい人はやらない間違った勉強方法
「頭のいい」という言葉が、勉強方法に対するものであれば、頭のいい人はやらない勉強法があります。
それは「暗記に頼る」といった勉強方法です。
行政書士試験は、暗記する内容も多いですが、暗記だけで試験に合格することは不可能です。暗記したうえで、それを理解し応用できるようにすることが大切です。
行政書士試験を分析する
それと「行政書士試験の分析」も重要です。
合格するのに必要不可欠です。
頭のいい人は必ずやっています。
ただ勉強を頑張るだけでは効率が悪いですからね。
具体的には、過去の行政書士試験を分析して次の点などを確認します。
- どの分野の配点が高いのか?
- 暗記で対処できない分野はどこか?
- 合格点に達するのに必要な範囲
勉強を開始する前にチェックすると、効率的に勉強を進めることができます。
こういった感じで、勉強のやり方を間違わなければ、頭の良し悪しに関わらず合格は可能です。
勉強方法については、こちらの記事で詳しく説明しています。
≫仕事しながら行政書士試験に独学合格するコツ【勉強の習慣化】
独学で合格するのは頭がいい人だけ?
こういったように思っている人も多いですが、行政書士の試験勉強を独学にするか資格予備校にするかは、頭がいい悪いではなく「費用」と「時間」の問題です。
- 勉強する時間はあるが、お金がない人 → 独学
- お金はあるが、勉強する時間がない人 → 資格予備校
といった感じです。
どちらを選ぶにしても、正しい方向で勉強をすれば合格は可能です。
私は働きながらだったので独学を選択しました。
独学のデメリット
独学の経験からデメリットをあげると一番は「時間がかかる」という点です。
- 使用するテキストを探す
- 分からないことを調べる
- 過去問を分析する
これらのことを自分でやらなければならないので大変です。
「分からないことを調べる」は、資格の予備校であれば講師に聞けばいいだけですが、独学だととにかく時間がかかります。
資格予備校の利用
上記のように時間をかけたくないという人は、最初から資格の予備校を利用するのがおすすめです。
資格の予備校は、長年にわたり行政書士試験を研究・分析しているので、合格するためのノウハウの蓄積がすごいです。
費用はかかりますが、間違いなく時間の節約にはなります。