こんにちは、ひろです。
今回は、次のような質問に答えます。
仕事を依頼をした行政書士とトラブルになりました。納得できないので苦情を入れたいと思っています。行政書士への苦情はどこで言えばいいのでしょうか?相談窓口などがありましたら教えてください。
という質問に答えます。
今のところ私は、行政書士として依頼人との大きなトラブルはないですが、聞くところによると、当事者間での話し合いでは解決しないほど悪化してしまうケースもあるそうです。
そんな時に、どこへ苦情を言えばいいのか?
相談窓口や解決方法などをご紹介します。
行政書士への苦情・相談窓口
行政書士への苦情は、その行政書士の事務所所在地を管轄する「行政書士会」へ連絡をします。各都道府県ごとに設置されていて相談窓口も設けられています。
「〇〇県 行政書士会」とネット検索すれば、該当する行政書士会のホームページがすぐに出てきます。そこに記載されている連絡先に問い合わせれば、苦情を受け付けてもらえます。
行政書士は、各都道府県の行政書士会へ強制的に加入することになっています。
なので、行政書士会が、その行政書士を知らないということはありません。名刺に書かれている事務所名と事務所所在地を伝えれば、話がスムーズに進みます。
メールでの問い合わせも可能
都道府県によっては、電話のほかにメールでの問い合わせも受け付けています。
電話で説明するのが苦手という方におすすめです。
苦情内容などの説明は、感情が入ってしまうと相手になかなか伝わりません。
文字にすると、頭の中の情報が整理できるのでおすすめです。
よくある行政書士への苦情・トラブル
行政書士になると、所属する行政書士会から定期的に会報が送られてきます。
その会報には、何らかの違反をして罰則を受けた人が掲載されています。
ここで、よくある行政書士への苦情やトラブルを紹介します。
- 依頼を放置して、依頼者に損害を与えた
- 行政書士が相手方と交渉をしている
依頼を放置して、依頼者に損害を与えた
たまたま私が目にした機会が多かったのか、行政書士が依頼を放置して、依頼者に損害を与えたという違反が多いように思います。
行政書士は、信用や品位を害するような行為をしてはいけません。
それは、行政書士法で禁止されています。なので、こういった行動も処罰の対象になります。
行政書士法 第10条(行政書士の責務)
行政書士は、誠実にその業務を行なうとともに、行政書士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。
どういった理由で依頼を放置するのかは分かりませんが、依頼人に損害を与えるというのは許されないことです。依頼を遂行することが無理なら、他の先生を紹介することもできますし、誰が考えても後々問題になるのが分かってるのに「どうして?」といった感じです。
行政書士が相手方と交渉をしている
これは、よく問題になってますね。行政書士が弁護士資格を持っていないのに、相手方と交渉してしまうケースです。交渉したい気持ちも分からなくはないですが、絶対にやってはダメです。
弁護士法違反。非弁行為です。
行政書士は、書類作成やその相談に応じることはできますけど、相手方と交渉することはできません。相手方と交渉するには弁護士の資格が必要です。
内容証明などの業務で、交渉してしまう行政書士が多いようですね。内容証明を作成して相手に送って、その内容を認めさせるために相手方と交渉してしまうとか…。
行政書士への苦情・トラブルを早く解決させるには?
行政書士とのトラブルを早く解決させるには、どうしたら良いのか?
次の点に注意して、話を進めてください。
- 感情的にならない
- 第三者を入れる
感情的にならない
どんな揉め事もそうですが、感情的になると解決するものも解決しません。
気に入らないことがあっても、冷静に話す姿勢が必要です。
冷静に話すのが無理そうなら、人の多い喫茶店やレストランで話すようにしましょう。
人の目があると、感情的になりにくいです。
問題を早く解決したいなら、そういった工夫をするのも有効です。
第三者を入れる
当事者同士で話しても問題が解決しないような場合には、第三者を入れて話し合いをしましょう。
今回の場合だと、この第三者は行政書士会です。トラブルの内容しだいでは早めに間に入ってもらい、2人きりで話をしないほうが良い場合もあります。
間に第三者が入ることで、冷静に話し合うことができるようになりますし、そのほうが解決するのが時間的にも早いです。
まとめ
今回は、行政書士への苦情について、相談窓口や解決方法をご紹介しました。
行政書士への苦情は、その行政書士が所属する行政書士会の相談窓口です。
「〇〇県 行政書士会」とネット検索すれば、行政書士会の住所や電話番号などが調べられます。早期に解決させるために感情的ならないことが大切です。