行政書士は、実務経験がない状態で開業する人が多い資格です。
今回は、行政書士の資格で開業する前に「経験できることは可能な限りやっておきましょう」という内容の記事です。
記事後半では、実務経験のなさを補う方法についてもご紹介します。
経験できることは可能な限りやっておくのがおすすめ
ここで言う経験は、官公署に提出する手続きに関係する経験です。
自分の手続きはもちろん、家族や親戚などの手続きも可能であれば代理させてもらって経験しておきまましょう。依頼を受任した際の不安が軽減されますのでおすすめです。
住民票や戸籍、登記簿謄本などなど、自分に関する手続きなら依頼がなくても経験できます。慣れていない方は、絶対に経験しておくべきです。
実際にやってみると、
- 疑問や不安に思うことがあった
- 職員から指摘された
などの発見もあり勉強になるはずです。
依頼があったときに落ち着いて行動できる
こういった書類収集などの手続きに慣れておくと、実際に行政書士として依頼をもらった時に落ち着いて行動できるようになります。
少しでも経験したことがあると、余裕が生まれますからね。
行政書士は書類作成の業務が多いですが、その書類を作成するには様々な資料が必要になります。必要資料の収集に余裕があれば、初めて経験する許認可等の申請にも集中できます。
郵送での手続きを経験しておく
官公署の窓口が近くにあっても、あえて「郵送」での手続きを経験しておくのがおすすめです。
行政書士として依頼を受任した際、依頼人の資料を郵送で取り寄せることは多くありますからね。
窓口と郵送では、手数料の支払い方法などの違いもありますから、窓口での手続きとは違った経験ができます。
そういった経験は、実際に依頼を受けた時に活かされます。
「判例」を勉強して実務経験のなさを補う
ちなみに上記ほかにも、実務経験のなさを補う方法があります。
それは「判例」を勉強しておくことです。
判例は、行政書士試験でご存知の通り、実際の紛争がどのように処理されたかを知ることができるものであり、裁判所が判断したということで説得力は絶大です。
依頼人に説明できるように練習しておく
判例について、依頼人に上手く説明できるように練習しておきましょう。
相談を受けている場面での判例の説明は、依頼人から頼もしく思われる点であり、信頼を得ることができます。
経験のなさを補うことができるのでおすすめです。