開業して間もない新人行政書士から「行政書士会の研修は受けるべきですか?」という質問をされました。そこで、今回は行政書士会が実施している研修について、経験をもとに書いていきます。
研修に参加するか迷っている人は、読んでみてください。
参考になれば幸いです。
行政書士会の研修は受けるべきなのか?
受けた方がいいです。
私が開業して間もない頃は、仕事が無くて暇なこともあり、かなりの数の研修を受けていました。それが全て役に立つとは言いませんが、現在でも役に立っているものが多くあります。
行政書士会が実施している研修は、基本的に、現役行政書士や役所の職員などが講師をしてくれますから具体的な実務知識を学ぶことができます。参加しておいて損はないです。
研修の探し方・参加方法
行政書士会への登録が終わった人なら、行政書士会から定期的に会報などが送られてくると思います。
研修情報も同封されてきますので、必ず確認するようにして、自分が専門とする分野の研修に参加してみましょう。電話やメール、FAXで申し込みができます。
ちなみに最近は、地域にもよりますが、ホームページにのみ研修情報を掲載して、紙による連絡をしないということろもあるようです。
そういったところもあるので、参加したいのに研修情報が届かないという人は、各都道府県の行政書士会へ問い合わせてみましょう。
簡単な業務の研修は受けても無駄?
私が開業して間もない頃、ほとんどの人が自分で手続きしてしまうような「簡単な手続き」の研修に参加したことがあります。それを同期の行政書士に話すと「そんな研修を受けても依頼なんて来ないよ。」と言われたことがあります。
簡単な業務の研修は受けても無駄なのか?
私自身は、無駄ではないと思いました。たしかに、あまり依頼は来ないかもしれませんが、どんな手続きでも自分でやるのが面倒な人や時間的な余裕のないという人はいますからね。
それに「人の手続き」をするというのは、自分の手続きをするよりも複雑です。委任状が必要だったり、依頼人から必要資料を預かったりしますからね。そういった点を正確に理解するだけでも参加しておいて損はないです。
研修に参加するメリット
研修に参加するメリットは知識以外にもあります。
それは、人脈が広がるという点です。
最近は、コロナ禍の影響でZOOMによる研修が増えましたが、会場で行う研修は、他の行政書士とのコミュニケーションの場でもあります。
他の支部の先生方とは、あまり会う機会が少ないですからね。
こういった場は貴重です。
私がよく参加していた頃は、仲の良い行政書士から、知り合いの行政書士を紹介してもらったりして、研修に参加するたびに名刺が増えていきました。
同業者の知り合いは、実務で分からないことがあった時に助かります。相談にのってくれますからね。私も結構助けられました。逆に助けたこともあるので、持ちつ持たれつの関係です。
横のネットワークは、広げておくのがおすすめです。