こんにちは、ひろです。
最近、支部に入会した新人行政書士から「報酬額」についての相談を受けました。
「報酬額はどうやって決めたらいいのでしょうか?」
私も新人の頃に、まったく同じ質問を支部の先輩行政書士にしたことがあります。
意外と悩むんですよね。
実務経験がないと、どのくらい大変な業務なのかが分からないので、報酬額を決めるのが大変だったりします。私の経験をもとに報酬額の決め方について話します。
行政書士業務の報酬額はどうやって決めたらいいのか?
次の3つの報酬額の決め方で何とかなります。
- 先輩行政書士に聞く
- 報酬額統計調査を見る
- 時給で決める
それぞれ説明していきます。
先輩行政書士に聞く
同じ業務でも、地域によって相場が違う可能性もあるので、この方法が一番問題なく報酬額を決められます。
行政書士会の研修や支部活動に積極的に参加して、先輩行政書士と良い関係を作ると、こういった質問にも答えてくれる先生がいます。
先輩行政書士のホームページで確認してもいいのですが、質問したほうが具体的な業務も聞けるのでおすすめです。
報酬額統計調査を見る
行政書士会で「行政書士報酬額に関する統計調査」が実施されています。その結果を見ると、各業務の報酬額の平均、最低値、最高値、最頻値を見ることができます。
「報酬額を聞けるほど仲が良い先輩行政書士がいない」という人は、この統計調査の結果から、報酬額を決めてもいいと思います。
平均と最頻値を考慮した上で、自分がもらうべき報酬額を決めれば大きく外れるということはないです。
時給で決める
先輩行政書士に聞けない、行政書士報酬額に関する統計調査を見ても書いていないと言った場合、時給で決めるという方法もあります。
例えば、自分の時給を2,000円と決めた場合。
依頼された業務を、やり遂げるのに5時間かかるなら10,000円が報酬となります。
この報酬の決め方は、比較的簡単で、なおかつ短時間で完了するような業務の報酬額を決める時に使うと便利です。
行政書士報酬額のダンピングはしないほうがいい
ダンピングとは、採算の合わない安売りのことを言います。
依頼するかどうかを「値段」で判断するお客さんも結構多いです。
値段が高いと感じたら、値下げ交渉している人もいます。
極端なダンピングはしないほうがいいです。いくら依頼が欲しいと言っても、ダンピングで仕事を受けても割に合わないだけです。
しっかりと依頼を遂行すれば、ダンピングをしなくても依頼者の満足を得ることはできますので、自信をもって相場の報酬を請求しましょう。
地域の行政書士に迷惑をかける場合も
ダンピングは、その地域の他の行政書士にも迷惑をかける場合もあります。
「〇〇の事務所はこの値段でやってくれたのに、ここの事務所はこの金額でできないの?」というような感じで、ダンピングした報酬額を相場として、値下げ交渉してくる人が現れるからです。
それが原因で、その地域の報酬相場が下がっては大変なことになります。
仲間の行政書士に迷惑をかけない為にも、ダンピングしないほうがいいです。