行政書士試験に合格したものの、その後どうすればいいのか?
悩んでいる方も少なくないと思います。
私も行政書士試験に合格したときに、すごく悩みました。
今回は、行政書士の試験に受かった後の代表的な4つの進路について、選択した際の注意点などを、私の経験をもとにご紹介していきたいと思います。参考になれば幸いです。
行政書士試験に受かったらどうする?
行政書士試験に合格後は、大きく分け4つの選択肢があります。
多くの人が、試験に受かった後どれかを選択します。
- 独立開業
- 行政書士補助者
- 就職・転職
- ダブルライセンス
それぞれの進路を選択した時の注意点を説明しますね。
1.独立開業
行政書士資格の活用を考えたときに、一番多くの人が選択するのが「独立開業」です。
私もこれを選択しました。
本当は、実務経験を積んでから開業したいところでしたが、行政書士の補助者の求人は少ないですからね。仕方なくといった感じです。
独立開業した際の注意点としては「収入」です。
よほどの実務経験やコネでもない限り、開業して間もないころは収入が安定しません。
無計画に開業すると、かなり痛い目にあうので注意が必要です。
次のような対策も検討しておきましょう。
- 開業資金を多く準備する
- 他の収入源を確保しておく
- 副業として行政書士業を行う
- 見込み客を確保しておく
ちなみに、行政書士は実務経験がない状態で開業しても何とかなります。依頼を受けながら実務を覚えていくのは大変ですが「無謀」ではないです。
勢いだけで開業したという先生も多いですが、実際のところ何とかなっています。
2.行政書士補助者
すでにある行政書士事務所の求人に応募して「行政書士補助者」となる進路です。
補助者になれば、給料をもらいながら行政書士の実務を学ぶことができます。
注意点としては、求人数がとにかく少ないという点です。
都心から離れるほど、求人数も減っていき、まったく求人がないという地域もあります。
私の住んでいる地域はそれなりの人口がありますが、月に2~3件程度です。
雇用条件や取扱業務の問題もあるので、求人を待っているよりは開業したほうがいい場合もあります。
3.就職・転職
行政書士資格を使って、就職や転職をするという道もあります。
過去にこちらの記事を書いていますので、参考にしてみてください。
4.ダブルライセンス
行政書士試験に受かった後、ダブルライセンスを狙うという道もあります。
様々な資格がありますが、私がおすすめするのは司法書士と社会保険労務士です。
過去にこちらの記事を書いていますので、参考にしてみてください。
最近では、土地家屋調査士との組み合わせも良いと聞きます。
興味がある方は、調べてみてください。
ちなみに、ダブルライセンスは、両方の資格を「どの割合で使うのか?」が非常に難しいです。ダブルライセンスを狙う前に、将来的にどんな業務をやりたいのかなど、じっくり考えてみることをおすすめします。
無理に行政書士資格を使わないのもOK
行政書士の資格は、活用しなければ合格が無効になるといったものではありません。
資格を持ったまま、何もしないで放置すこともできます。
無理に登録して活用する必要はありません。「行政書士試験に合格した」という事実は、一生有効なので、何十年放置しても、ちゃんと登録申請すれば受理してもらえます。
実は、行政書士資格は、合格後に何もしないという人が多いです。
この資格の特徴でもあります。
ちなみに、この場合でも、資格を必要なときにすぐに使えるよう、行政書士関連の情報だけは集めておくことをおすすめします。