行政書士として開業したものの、具体的にどのように集客してよいか悩んでいませんか?
私も開業したばかりの頃、とてつもなく悩んでいました。本記事では、開業6年目の行政書士が、これまでの経験をもとに「集客方法」について解説します。
具体的にどう集客すれば良いか。
集客する前に準備しておくことなど。
なるべく費用のかからない集客方法をご紹介します。
行政書士の集客方法と失敗しないための注意点
集客方法をご紹介していきます。
私が実践しているものだったり、まわりの先生がやっている方法だったり様々です。
- ホームページによる集客
- ブログによる集客
- リスティング広告による集客
- ダイレクトメール(DM)による集客
上記の方法以外にも集客方法はありますが、開業したばかりだと、この4つが実践しやすいです。順番に説明していきます。
ホームページによる集客
集客効果が高いのでおすすめです。
最近は、困ったことがあるとネットで調べるのが一般的ですよね。
行政書士の業務についてもそれは同じで、相続や遺言、建設業許可、会社設立など、何らかの問題を抱えた人は、まずネットで検索して情報を収集します。
そして、ホームページの内容が悩み解決につながれば、依頼へとつながります。
「取扱業務+地域名」などのキーサードで、事務所のホームページを上位表示させることができれば、それなりの売上が期待できます。
≫【行政書士事務所】ホームページ作成・SEO業者の選び方/注意点【運営】
質の高いコンテンツを作る
ホームページを検索結果で上位表示させるには、質の高いコンテンツを作ることと、SEOの勉強が不可欠です。
それらを続けながら、定期的にメンテナンスをしていきます。
Facebook・TwitterなどのSNSも上手く使えば、さらに効果が期待できます。
ブログによる集客
ブログは、ホームページと違い、行政書士個人の日常を書くことが多いので、どんな人なのかを見込み客に分かりやすく伝えることができます。
お客さんからすると、行政書士という仕事はとても分かりづらいものなので、ブログの情報によって安心してもらえます。
ブログを通して人脈を広げる
ブログには様々な機能があるため、それを上手く使えば人脈を広げることができます。
行政書士はもちろん、ブログをやっている士業は多いので、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
ブログ運営から人脈を広げて、行政書士業を軌道に乗せたという先生もいます。
やってみる価値はあります。
リスティング広告による集客
この集客方法については、こちらの記事でご紹介しています。
≫人脈がない行政書士はリスティング広告(PPC広告)での集客がおすすめ
リスティング広告での集客は、工夫しだいで、少ない資金でも高い効果が期待できるのでおすすめです。
この集客方法を使って、開業1年で行政書士業を軌道に乗せた事務所も多くあります。主に許認可系の業務をやるのに向いているので、そちらの方向に興味のある方は試してみてください。
注意点としては、定期的に分析をすることです。
ただ、広告を出すだけではダメで、どのキーワードがどのくらいの利益を発生させているか、しっかりと把握するようにしましょう。
ダイレクトメール(DM)による集客
行政書士の開業本などを読むと、ダイレクトメール(DM)は古い、効果がないと書かれているものもありますが、選択する業務によっては有効です。
例えば、相続や遺言などの業務です。
遺言書を作成するタイミングや相続の発生する時期は、予想がつかず突然だったりします。そんな時にダイレクトメールが捨てずに保存されていれば、依頼につながる可能性が高いです。
相続や遺言関係の業務に興味のある方は、試してみましょう。
なんでもかんでも、開業本を鵜呑みにしてはいけません。
DMは何を書くかが重要
ダイレクトメールの難しいところは「何を書くか」です。
役に立つ法律知識などを記載すると、捨てずに保存してもらえる可能性が高くなります。
どういった内容のDMを送れば反響が高いのか、記録することも忘れずに。
ダイレクトメールを業者に依頼するという方法もありますが、それは何を書けば反響が期待できるか把握できてからにしましょう。集客に使う資金は、無駄に使ってはダメです。
集客する前に準備しておくこと
最低限、次の4つは集客する前に準備しておきましょう。
- 専門分野を決める
- 報酬額を決める
- よく使う書類の準備
順番に説明していきます。
専門分野を決めておく
これをハッキリ決めておかないと、何をアピールして集客するか分かりません。
行政書士は業務範囲が広いので「行政書士です」だけのアピールでは弱いです。依頼してくれる可能性のある人が、困った時に思い浮かべる存在にならないといけません。
- 建設業・産廃業許可
- 外国人関係
- 相続・遺言
- 会社設立
- 風俗営業許可
どの専門家としてアピールするか、必ず決めておきましょう。
「なんでもやります」では覚えてもらえません。オールマイティに業務をやる予定でも、メイン業務は決めておきましょう。「名前+取扱業務」で覚えてもらう必要があります。
ちなみに、差別化できるポイントを作るとベストです。
実務経験がない
経験がないぶん、取扱業務の勉強だけはしておきましょう。
専門書を数冊読めば、素人よりは詳しくなります。
顧客から相談された時に、依頼を遂行するまでの、おおまかなスケジュールくらいは説明できるようにしておきましょう。
また、困ったときに相談できる先輩行政書士を探しましょう。気軽に質問できるくらい良い関係を築いておくとベストです。たいして仲良くもないのに相談するのは迷惑なのでやめておきましょう。
報酬額を決めておく
せっかく問い合わせがあっても、料金が曖昧ではダメです。
報酬額は、ちゃんと決めておきましょう。
行政書士会では、定期的に報酬額のアンケートを実施しています。
報酬額をいくらにしていいかが分からない人は、そのアンケート結果を参考に報酬額を決めましょう。
よく使う書類の準備
開業したばりの人が忘れがちなのが、よく使う書類の準備です。
送付状やFAX送信票、委任状など、事務所専用のものを作っておきましょう。依頼がきてから作り始めたのでは大変です。時間のある時に作っておきましょう。
ちなみに、「書類の預かり証」を作っておくと便利です。行政書士は、顧客から重要な書類を預かります。紛失した時に誰が書類を持っていたかが明確になるのでトラブルが回避できます。
集客しやすい業務
自分の事務所近くの行政書士が、何をメイン業務にしているか調べてみましょう。
そして、まわりの事務所がやっていない業務を専門分野にして、集客をしてみましょう。
ライバルが少ないので、反響が大きくなります。集客しやすいので、上手くいけばその業務だけ食べていける可能性もあります。
実は、この方法で成功した行政書士がいまして、その先生は開業したばかりの頃、そういった業務ばかり処理していたそうです。
まとめ:何もしないと何も起こらない
今回は、行政書士の集客方法について解説しました。開業したばかりの人は、本記事で紹介した集客方法が実践しやすいと思います。とりあえず実践してみましょう。
開業しただけでは依頼は来ないです。
何もしなければ何も起きません。
とにかく行動することが大切です。最初は失敗する可能性が高いですが最初だけです。現在、食べていけている行政書士は、みんな似た経験をしています。