こんにちは、ひろです。
行政書士は、比較的安い資金で開業することができます。開業後の生活費を除けば、行政書士登録と事務所設備で50万円もあれば足りるという人も少なくないです。
今回は、開業資金が多いと失敗する可能性があるという話をします。
多ければ多いいほど良いはずの開業資金でなぜ失敗するのか?見ていきましょう。
開業資金が多いと失敗する可能性がある
「可能性」があると書いたのは、人によるという意味です。
開業資金が多い人は、次の点に気を付けないと失敗します。
- 資金に余裕があるからと怠けない
- 無駄遣いをしない
資金に余裕があるからと怠けない
開業資金が多いと「余裕」が生まれます。
本来は余裕があったほうが安心して仕事ができるのですが、余裕がありすぎると、開業後に必死で勉強や営業をしてまで仕事を取ろうとしなくなります。はっきり言って怠けます。
行政書士は、試験合格と実務で必要な知識が違うので、実務経験がなく開業した人は誰でも実務の勉強が必要になります。本来は開業後に必死で勉強しますが、余裕があると怠けてしまう人が多いです。
仕事も同じ理由です。「営業は大変」です。
余裕があると、その大変な営業を後回しにしてしまう人が多いです。
無駄遣いをしない
開業資金が多いと、無駄遣いをする人が多いです。
仕事のあてもないのに、最初から立派な事務所を借りたり、車を新しいものに変えたりと。
また、パソコンやプリンター、テーブルや椅子、事務所案内や封筒、文房具などなど、お金をかけたらキリがないものに、バンバンお金を使ってしまう人もいます。
そんなことでは、開業資金がいくらあっても足りません。
開業資金が少なすぎても失敗する
逆に行政書士の資格で開業するにあたり「開業資金が少なければいいのか?」というと、そうでもないです。背水の陣もよくありません。
実際に背水の陣で、行政書士開業した先生を知っていますが、その先生曰く「精神的にキツイ」そうです。資金がなくなれば廃業するしかないのですから、プレッシャーがものすごいそうです。
人間は、ある程度の余裕がないと精神的に追い詰められますから、落ち着いて実務の勉強すらできなくなる可能性もあります。
家族構成によって金額に差がありますが、開業資金には少なくも登録や事務所備品などの初期費用のほかに3ヵ月~半年程度の生活費を確保したほうがいいです。さらに営業のための交際費や広告宣伝費も欲しいところです。
余裕ある開業資金は、営業・広告宣伝にまわすのがベスト
開業資金に余裕がある人は、その資金を営業のための交際費や広告宣伝費にまわして仕事をするのがベストです。このあたりは失敗も経験すると思うので、資金が多いほどいろいろ試すことができます。
実際のところ、開業当初に事務所を借りたり、設備に必要以上にお金をかけてしまったりして、後々「広告宣伝費に使えばよかった」と後悔している先生は少なくないです。
リスティング広告(PPC広告)
広告宣伝費をどう使えば分からない人は、リスティング広告(PPC広告)で、いろいろ試してみるのがおすすめです。
リスティング広告(PPC広告)とは、ネットの検索結果に表示される広告で、表示されるだけでは費用は発生しないで、クリックされたときに初めて費用が発生する仕組みのものです。
この広告を使って、開業1年目から信じられないくらいの売上をあげた行政書士事務所もあると聞いています。
まとめ
今回は、行政書士の資格で開業するにあたり、開業資金が多いと失敗する可能性があるという話をしました。
開業資金は、登録や事務所備品などの初期費用のほかに3ヵ月~半年程度の生活費を最低限の資金として確保しつつ、広告宣伝費や交際費などに使う費用も準備しておくのがベストです。