「事務所にくる相談者の期待に応えたい」
「専門家らしく、相談者の質問に的確な答えを返したい」
行政書士として開業をして、こう感じた人は少なくないと思います。
どうすれば、相談者の期待に応えるような助言ができ、なおかつ依頼に結びつけることができるのかを、これまでの経験から話したいと思います。
相談者の期待に応える、適格な助言をする方法
- まずは、必要な知識を吸収する
- 経験を積む・イメージトレーニングをする
この2つが重要。
それぞれ解説していきます。
まずは、必要な知識を吸収する
行政書士、つまり専門家として相談者の期待に応えるには、素人より専門知識が豊富でなければなりません。
専門家と名乗っておきながら、相談者より知識で劣っていたら、依頼を受任できないどころか呆れ顔で返っていきます。
相談者「〇〇って、〇〇ですか?」
行政書士「え~と、そうですね…、あれ、ちょっと待ってください、え…」
こんな感じが続けば、相談者、即帰宅です。
相談者のレベル
ひと昔前と違って、相談者のレベルは上がっています。
理由としては、インターネットや書籍にある情報が豊富で、一般素人でも容易に情報を収集できるからです。
だから、行政書士事務所に訪れるときは、人によっては新人行政書士並みに情報を収集していて詳しい人もいます。「すごい勉強してるな~」って相談者に会う確率も上がってきているように思います。
必要な知識を吸収する
- 専門書の読み込み
- ネットによる情報収集
自分が専門としている分野については、定期的にこの2つを行いましょう。
専門書の読み方としては過去の記事で紹介しています。
繰り返したぶんだけ、余裕が生まれる
必要な知識は、繰り返して目にしたぶんだけ、パッと頭に閃くようになります。
読み方をマスターしたら、後はしつこいくらい復習です。
基本としてる本については、ページ数も覚えてしまうくらい読み込むと、余裕をもった返答ができるようになります。
経験を積む・イメージトレーニングをする
相談者の期待に応えるには、先ほど書いたように必要な知識を吸収することと、もうひとつは経験を積むことが必要になります。
経験を積むと、本を読んだ以上に知識が豊富になり、相談者に対する説明も具体的で分かりやすいものになります。
「経験」なので、自分が思うように集めることはできませんが、ここは焦らず、地道に経験を積んでレベルアップしていきましょう。
イメージトレーニングをする
架空の相談者、そのへんにある子どもぬいぐるみでもOKなので、相談を受けるトレーニングをすると効果的です。
スポーツ選手が、よくイメージトレーニングをやってますが、行政書士の相談業務もイメージトレーニングをするとレベルが上がります。
私は、よく車のなかでやってました。
車内とはいえ、一人で話している姿を見られるのは恥ずかしいので、仕事の合間で立ち寄った駐車場の隅でハンドルを相手にです。
とても効果があるので、おすすめです。
【体験談】印刷物、書籍、書類の束をもった相談者
ちょっと余談ですが、こんな相談者もいます。
いつだったか忘れましたが、支部で行われた無料相談会に参加したときのこと。
ものすごい量の印刷物や書籍、書類の束をもって、相談に来られた方がいました。
あの時ほど、無料相談会でプレシャーを感じたことはないです。
「いったい、どんな相談をされるんだろう…」
内心はドキドキです。
結果としては、ちょうど無料相談会の直前に経験していた業務で、かなり深いところまで勉強して実務の経験をしていたので、なんとか相談者の期待には応えられました。
その業務を経験する前に無料相談会があったら、確実に答えられない質問もあったのでタイミングがよかったです。
行政書士をやっていると、こんなヒヤヒヤする体験もたまにあります。
まとめ
今回は、行政書士として、「相談者の期待に応える適格な助言をする方法」について解説しました。
大切なのは、知識を吸収して、経験を積む。そうすれば、事前と相談者の期待に応える適切な助言をすることが可能になります。そして、期待に応えることができれば依頼につながります。
当たり前のことだと感じる人もいるかもしれませんが、この2つの奥は深いです。
知識も経験も、終わりがないですからね。
今回はここまでです。
それでは、また!