行政書士は、試験で合格するための知識が、実務ではあまり役に立たないので、開業後の実務の勉強が大変だったりします。
「なぜ実務関連の知識を問う試験問題にしないのか?」
とう疑問は、行政書士試験を受けた人なら誰でも感じるところです。
さて、今回は、こんな文句を言いたいのではなくて、実務の勉強をするのに、専門書を読んでいる先生は多いと思いますが、新聞や雑誌の記事が行政書士の実務の勉強に役立つという話をしたいと思います。
それでは、見ていきましょう。
新聞や雑誌の記事が行政書士のレベルを上げる
新聞や雑誌を読むと、これまで勉強してきた内容がリアルに起こっているのが分かります。
とくに「相続関係」の記事は多いです。
「〇〇の死亡で、相続人が~」
「相続財産が〇〇億円~」
といった感じのものです。
行政書士試験で、法律を学んできた人にとっては興味深いものですよね。
これらの記事を丁寧に読むことで、行政書士のレベルは確実に向上します。
今まで、なんとなく読んでいたという人は、丁寧に読み込んでみましょう。
気になる記事の法的根拠を調べる
書かれている記事で、法的な話があったら、法的根拠を六法などで調べてみましょう。
「なぜ、そうなるのか?」という、疑問を持ちながら、新聞や雑誌の記事を読むと分かりやすいかもしれません。
記事の内容的に「面白い」というと失礼ですが、勉強してきた内容がリアルな話になると、面白く興味深いです。
雑誌の記事
おすすめは、新聞より雑誌です。
新聞だと、どうしても文字数が少なくて、話題となっている出来事の背景の部分までは知ることができません。
その点、雑誌は、数ページに渡って詳細に書かれていることが多いので、ひとつの記事から、いろいろなことを学ぶことができます。
役立つ記事をスクラップしてみる
気になる記事や役に立ちそうな記事は、スクラップにすると後々便利です。
オリジナルの教材として、相談者との面会や、同様者との会話、営業の際の具体例など、様々な場面で活躍します。
「この先生は、視野が広いな~」
なんて、良い印象を持ってくれる場合があるので、一石二鳥の効果です。
会話のネタ
会話がないときの、話のネタになるのも便利です。
たまに、どうしても会話が弾まない時ありませんか?
「間」が「魔」に感じるくらい。
そんな時は大活躍です。
依頼者とのコミュニケーションも、立派な仕事ですからね。
実務能力より、話しやすさ
ちょっと、余談ですが、、、
お客さんによっては、実務能力より「話しやすさ」で、依頼する行政書士を選ぶ人もいます。行政書士の実務能力って、新人とベテランでは、天と地ほどの差があるにも関わらず、一般の人からは分かりにくいですからね。
なので、話しやすいかどうかで選びます。
考えてみると、自分が電気屋さんで何を買うにしても、話しやすい店員のほうが、購入しやすいですよね。こちらの事情をよく聞いてくれてアドバイスをくれるから「この商品を買えば間違いないな」と安心させてくれます。
まとめ
今回は、「新聞や雑誌の記事が、行政書士のレベルを上げる」という話をしました。
気になる記事は、法的根拠を調べたり、スクラップにしたりすると、実務の勉強で役に立つだけでなく、会話のネタにもなり便利です。