行政書士の資格で開業を考えている方向けのページです。
独立開業すると一国一城の主になれるので、何でも自由に決めることができるメリットがありますが、その反面「リスク」もあります。開業を考えているなら、リスクは最も不安なことろですよね。
生活ができなくなる恐れもありますし、そうなれば家族にも迷惑をかけてしまいます。
私も開業した頃、リスクについていろいろと考えました。
そして、実際にリスクが現実となった時に対処してきました。
どんなリスクがあるか分かれば事前に対策をとることも可能です。
体験談を含めてご紹介していきます。
行政書士の資格で開業するリスクについて
私が思うリスクは次の2つです。
- 給料やボーナスがない
- 体調を崩すと業務が止まる
他にも、細かいリスクはいろいろありますが、この2つが大きいです。
順番に説明していきます。
給料やボーナスがない
会社員の時のように毎月決まった給料はありません。
当然、ボーナスもありません。
なので、収入が安定しません。
独立開業した際の一番怖いリスクは、これですよね。
収入が無いのに、事務所を維持するための固定費や交際費で、支出だけが増えていく恐怖、、、私も体験しましたが、本当に精神的に良くないです。
体調を崩すと業務が止まる
人を雇う余裕があれば別ですが、開業して間もない頃は、ほとんどの人が自分1人だと思います。
私も1人でした。会社員であれば代わりの人が対応してくれますが、1人の場合、体調を崩してしまうと業務がストップしてしまいます。
業務が止まれば、お客さんに迷惑かけてしまいますし、今後の仕事にも影響します。当然、体調管理には細心の注意を払っていますが、病気やケガはそれだけでは完全に防げませんよね。
行政書士の資格で開業するリスクの対処法
先ほどご紹介した下記の2つのリスクに対して、私なりの対処法をご紹介します。
- 給料やボーナスがない
- 体調を崩すと業務が止まる
給料やボーナスがない【対処法】
要するに、お金が無くなるといった状態を何とかしないといけませんよね。
開業して間もない頃に、お金が無くなると勉強や営業にも影響してしまいます。
なので、次のどちらかにするしかありません。
- 十分な資金を準備してから開業する
- 他の収入源を確保する(アルバイト等)
よく失敗してしまいがちなのが「十分な開業資金を準備」という部分です。
十分な開業資金は、人によって違います。
なのに、ネットで「50万とか100万円あれば大丈夫」みたいな情報を鵜呑みにして開業、そして資金不足という失敗です。
行政書士の登録費用や年会費はもちろん、家賃や食費なども、しっかりと把握して独立開業しましょう。そうしないと、どこかで資金が無くなって大変な思いをします。
他に収入源を確保する方法(アルバイト等)は、仕事に影響するのであまりおすすめしませんが、両立できる条件であればアリです。本業に影響するようなら変えたほうが良いです。
事務所の経営が軌道に乗り始めたら
報酬のうちのいくらかを貯金するようにしましょう。
行政書士はスポット契約が多く、収入が不安定になることが多いので、儲かったからとその分使っていれば潰れます。次の仕事への広告宣伝費や、生活費の蓄えを必ず確保しましょう。
収入を安定させたい方はこちらの記事がおすすめです。
≫【行政書士開業】継続業務で収入を安定させる【建設業許可・任意後見】
体調を崩すと業務が止まる【対処法】
体調を崩した時に、仕事の続きを頼める人を確保しておきましょう。
どんなに気をつけていても、ケガや病気は防げないことがあります。
なので、体調を崩した時に、持っている仕事を任せられる「信用できる人」を探しておきます。
おすすめは同じ行政書士会支部の仲間です。
普段から支部活動に参加していれば、信用できる人なのか見極めることができます。
せっかくの依頼を他の事務所にあげるのも…という人もいると思いますが、「体調が治るまで」を言い訳に、依頼を放置してお客さんに迷惑をかけるよりマシです。事情を説明すれば、お客さんにも理解してもらえますしね。
ちなみに、逆のパターンもあります。
仲間の行政書士から、体調不良などによって仕事をお願いされることもあります。このあたりは、持ちつ持たれつですね。
まとめ
以上、行政書士の資格で開業するリスクについて体験談からご紹介しました。
今回は、お金についていろいろと書きましたが、行政書士の資格を使っての独立開業は、工夫次第では、会社員以上に稼ぐこともできます。
リスクもありますが事前対策も可能です。リスク以上に、やりがいや楽しいこともあるので、ぜひ挑戦してみることをおすすめします。