以前、受けた相談で「行政書士試験に2回落ちました。もう諦めたほうが良いのでしょうか?」というものがありました。今回は、その時に答えた内容を記事にしました。
自分には法的センスがないのかも…。
このまま勉強を続けても合格できる気がしない…。
不合格が続いて、こんな悩みを持っている人向けの記事です。
結論を先に言ってしまうと『諦めるのは早い』です。
実は私も行政書士試験には2回落ちており、合格は3回目の受験の時です。私の経験を元に、どうして諦めるのが早いのかを説明していきます。
ちなみに、単純に「勉強不足」という人は、勉強量を増やしてください。今回は、必死に勉強したのに不合格が続いてしまった人へ書いています。
行政書士試験に2回落ちました。もう諦めたほうが良いのでしょうか?
もう一度言いますが『諦めるのは早い』です。
そもそも行政書士試験は簡単な試験ではありません。
毎年、合格率が10%前後の難関試験ですからね。
弁護士や司法書士の資格を持っている人でも、満点はとれないと言われています。
5回以上受験して合格したという人も珍しくはありません。
諦めるかどうか悩む時間があるなら、次回試験への対策に使いましょう。
行政書士の資格に魅力を感じているなら、諦めずに受験を続けるべきです。
勉強法が間違っている可能性がある
頑張って勉強したのに不合格が続いている人。とくに2回目の試験結果が、1回目とたいして変わらなかったという人は、勉強方法が間違っている可能性があります。
行政書士試験は、正しい勉強方法で挑めば独学でも合格は可能です。
- 勉強方法の何が間違っているのか?
- 合格するために何が足りないのか?
これは、自分ではなかなか気が付きにくいところです。
なので、そういった方は、資格の予備校の利用をおすすめします。資格の予備校は行政書士受験に合格するためのノウハウをたくさん持っていますから、上記のような疑問はすぐに解消されます。
こういった悩みが解消されると、勉強へのモチベーションも変わってきます。
勉強方法への悩みは、なるべく節約しましょう。
≫行政書士試験に落ちたら【来年度の合格に向けて必ずやること】
【体験談】合格した年度は勉強方法を変えた
私も、合格した3回目の受験の時は、1回目とも2回目とも違う方法で勉強しました。
過去の記事で紹介していますが、六法を使った勉強方法です。
リンク先の記事では、おすすめの六法や使い方なども紹介しています。
≫行政書士試験に「六法」が必要な理由【効果的な使い方を解説】
必死で勉強したのに『不合格』という人は、それまでの勉強方法の『何か』を変えることで合格率を飛躍的に上昇させることができます。
私の場合は、六法を使った勉強でした。
こんな理由で行政書士試験合格を諦めてはいけない
- 年齢的な記憶力の衰え
- 法的センスがない
こんな感じの理由で、行政書士試験を諦めてしまう人がいます。
もったいないので、アドバイスさせていただきます。
年齢的な記憶力の衰え
何かの本で『年齢によって記憶力が衰えることはない』なんて書いてありましたが、やはり若い時のように簡単には覚えられないと思います。
ただ、行政書士の試験に関して言えば、それを理由にするほど記憶力は必要ありません。
記憶するというより『理解する』ということの方がよっぽど大切だからです。
年齢的な記憶力の衰えがあっても、合格は可能です。
60歳からの行政書士試験挑戦!
コロナ禍になる前に懇親会で知り合った先生は、60歳を超えてから行政書士試験に挑戦したそうです。
年齢的に記憶力に不安があったものの、自分より10歳年上の知り合いが行政書士試験に合格したことに刺激を受け受験を決心。一発合格とはいかなかったものの、2回目の受験でみごと合格したそうです。
ちなみに、その先生は、合格した年上の知り合いから教材をもらい、ひたすら繰り返したそうです。自分より年上の人が、この教材で合格したのだから自分にもできる。何度も繰り返せば、年齢による記憶力の低下はカバーできる。と考えたのだとか。
すばらしいですよね。
ちなみに、古い教材を使うのはおすすめできません。
理由はこちら
≫【行政書士試験】古いテキストや過去問で勉強すると後悔します【理由】
法的なセンスがない
行政書士は法律系の国家資格です。なので、何度も不合格になると「自分には法的センスがないのでは?」と悩んで、行政書士試験を諦めてしまう人もいます。
諦める必要はありません。
こういった場合、法的センスがどうこうより、先ほど説明した「間違った勉強方法」が原因の可能性が高いからです。
行政書士試験合格の鍵は『過去問』にある
過去問を軽視する人もいますが、過去問は重要です。
合格の鍵と言っても過言ではありません。
行政書士試験に何度も不合格になってしまう方は、過去問に取り組む姿勢を改善することをおすすめします。過去問には、合格するための情報がつまっているからです。
ただ問題を解くだけではなく「どういった点が出題されているのか?」など、出題傾向も確認しつつ取り組みましょう。
とにかく繰り返す
過去問は、1回やったくらいではダメです。
問題は解けるかもしれませんが、どの科目がどのくらい深く問われるかなどの出題傾向は、何度も繰り返さないと把握できません。
最低でも3回。理想は5回繰り返すがのおすすめです。
何事も基礎は重要
過去問を繰り返すと、基礎も学べます。
たまに、基礎をすっとばして勉強をすすめる人がいますが、もったいないです。効果が薄くなっています。そういった人は、理解しているようで理解していないことが多いので注意です。
行政書士試験の勉強は、基本的な用語はもちろん、条文の解釈方法など基礎的な部分をキッチリ理解しながらすすめるのがベストです。
人に説明できるまで勉強する
勉強した内容をどれくらい自分が理解しているか?覚えているのか?を確認するには、法律の勉強をしたことのない人に説明できるかで分かります。
実際に聞いてくれる人を探さなくても、イメージでOKです。
人へ説明するというアウトプットは、本当に自分が理解していないとできませんからね。
行政書士の試験科目について、すべて人に説明できるレベルまで勉強すれば完璧です。
そこまではできないにしても、それを目指す姿勢が大切です。
行政書士試験合格を諦めないために
次のことすると、合格する途中で諦めるなんてことがなくなります。
- 勉強仲間を作る
- 行政書士試験合格者に相談する
順番に説明していきます。
勉強仲間を作る
同じ目標をもつ勉強仲間を作りましょう。
そうすればモチベーションが保てますので、諦めるなんて考えは起こらなくなります。
手っ取り早いのが、資格の予備校の利用ですが、地域によっては行政書士個人が開催している勉強講座なんてものもあるので探してみましょう。
行政書士試験合格者に相談する
よく家族や友人に相談する人がいますが、何も知らない人に相談しても無駄です。
心配して真剣に相談にのってくれるとは思いますが、行政書士試験を受けたことのない人に、あれこれ聞いても正しい答えが帰ってくる可能性は低いです。
知り合いの行政書士か、いなければ資格の予備校のガイダンスなどに参加して相談してみましょう。
まとめ
行政書士試験は、間違った勉強方法をしなければ必ず合格できます。
なので、不合格が続いたとしても諦めず頑張りましょう。
何度も落ちている方は、勉強方法が間違っている可能性が高いです。不合格となった原因が分からない場合は、資格の予備校などで相談することをおすすめします。
諦めてしまちがいな方は、勉強仲間を作る、または合格者に相談するなどの対策をしつつ、行政書士を目指した理由を思い出しましょう。行政書士試験は楽しみながら勉強ができれば最強です。
過去のこんな記事も書いています。
≫行政書士試験の勉強に飽きたときの対処法3つ【合否に影響します】
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
それでは、また!