行政書士開業【名刺の作り方】相手に覚えてもらう為に必ず記載すべき内容

行政書士開業
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行政書士として登録したら、まず最初に必要となる営業ツールが「名刺」です。
名刺がないと、積極的に挨拶もできませんからね。

今回は、行政書士として仕事をするにあたり「どんな名刺を作ったらいいのか?」について話したいと思います。ポイントは「いかに自分のことを覚えてもらうか」です。

開業してから今まで、様々な名刺を頂いてきました。
その中で、「これはいいな~」と感じたものも紹介していきます。

名刺に関する、よくある違反についても紹介します。

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行政書士の名刺・基本的な記載事項

まずは、名刺として必ず記載する内容です。

  1. 事務所名
  2. 資格名
  3. 氏名
  4. 住所
  5. 電話番号
  6. FAX番号
  7. 携帯番号
  8. メールアドレス
  9. 事務所のホームページURL

これらのほかに、行政書士のコスモスマークを入れると見た目が良くなります。

携帯番号に関しては、仕事用とプライベート用で番号を分けてない場合、名刺に記載するのに抵抗があると思いますが、何かと不便なので記載することをおすすめします。

私も、開業して間もない頃に作った名刺には載せていませんでしたが、携帯番号を教えないと不便なような場面が多くて結局は載せました。

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相手に覚えてもらう為に名刺に記載すること

上記の記載内容を踏まえたうえで、相手に覚えてもらう為に名刺に記載したほうが良い内容としては次の2つです。

  • 名刺に顔写真を入れる
  • 名刺の裏にプロフィールを入れる

個人的には、事務所名と氏名、住所、連絡先だけのオーソドックスな名刺も好きなのですが、実際のところ、相手に自分のことを覚えてもらうには効果が薄いです。

なので、最低限上記の2つは名刺に取り入れるのをおすすめします。
それぞれ説明していきます。

名刺に顔写真を入れる

自分の顔写真を名刺に入れることに、抵抗のある人も多いと思いますが、なんだかんだ言っても顔写真は効果は絶大です。

名刺交換をした程度では、人の顔を覚えるのは難しいですからね。
保管さえしてくれれば、いつでも思い出してもらえます。

行政書士や他士業でも、名刺に顔写真を入れている先生は多いです。

名刺の裏にプロフィールを入れる

名刺の裏に「プロフィール」を入れると効果的です。

名刺には通常、事務所名や肩書、氏名、業務内容、連絡先などが記載されていますが、それだけでは相手に与える印象が弱いです。

「生まれはどこか?」
「出身大学はどこか?」
「行政書士になる前は、どんな仕事をしていたのか?」

名刺を渡した人と共通点があれば確実に覚えてもらえますし、そうでなかった場合でも前職の情報などから強く印象に残ります。

プロフィールは話のネタになる

名刺交換をするということは「初対面」です。
人によっては、話すことがなく会話に困ることがあります。

そんな時に、プロフィールを名刺の裏に書いておくと、話のネタになって会話が続きます。話が得意という方以外は、かなり助かるはずです。

名刺交換の時の印象は、仕事につながる可能性があるので重要です。

初対面とはいえ、会話が続かない相手と一緒に仕事をしようとか、この人に仕事を依頼しようと思う人はいませんからね。

会話が弾んで良い印象を与えれば、今後の付き合いも広がっていきます。

【行政書士開業】成功するためにはどんな人脈が必要になるのか?【人脈の作り方】

渡す相手によって名刺を使い分ける

行政書士は、業務範囲が広いので、一人で数種類の業務を取り扱っているという先生も少なくありません。その場合、取扱業務の種類によって何種類か名刺を作っておくことをおすすめします。

建設業関係の人には、建設業許可を取り扱っているこが分かる名刺を渡す。
遺言・相続の依頼人になりそうな人には、相続を取り扱っていることが分かる名刺を渡す。

といった感じで、名刺交換する人に合わせて使い分けましょう。

一つの名刺に取扱業務のすべてを書くのもいいですが、「何の仕事をしている人なのか?」という点が印象に残りにくいのでおすすめできません。

行政書士として名刺を渡すことが多い人

私が、行政書士として名刺を渡すことが多い人を紹介します。
大きく分けて次の通り。

  • 同業者(行政書士)
  • 他士業
  • 見込み客
  • 友人、知人

それぞれ説明していきます。

同業者(行政書士)

開業してからの数ヵ月は、同業者に渡す名刺が一番多いと思います。

各都道府県の行政書士会での研修や支部活動などに参加することで、同業者の知り合いが増えて、一気に名刺がなくなります。

名刺が無くなってしまって、相手から名刺をもらうだけの同期の先生もよくいました。

他士業

依頼によっては、他士業と協力する必要があります。

なので、近隣の事務所に挨拶に行ったり、異業種交流会に参加したりして、他士業の人脈を広げておく必要があります。

ちなみに、他士業とは、弁護士や司法書士、土地家屋調査士、税理士、社会保険労務士などのことです。

見込み客

お客さんになってくれそうな見込みのある人には、とりあえず名刺を渡して「行政書士であること」と「何ができるのか」をアピールする必要があります。

何がどう依頼に結び付くかは分からないので、プライベートでも名刺を持ち歩くことをおすすめします。これは私も先輩行政書士から言われました。

友人、知人

開業して間もない頃は、友人や知人が依頼してくれることが少なくありません。
開業の挨拶も含めて名刺を配ります。

ちなみに、「親戚や友達を相手に金儲けするのが嫌だ」なんて人もたまにいますが、実務経験を積むチャンスなので、そこは感謝して依頼を引き受けましょう。別の形で、いくらでも恩返しはできます。

行政書士登録前の名刺について【違反】

ここで名刺に関して、よるある違反を紹介します。
それは、行政書士の「登録前」に使う名刺についてです。

積極的に営業活動する姿勢はすばらしいのですが、登録前に「行政書士」と名乗ることは、禁止されています。また、紛らわしい名称を用いてもダメです。違反すると罰則もあります。

意外とこれをやってしまう人が多いので注意です。

ちなみに、登録申請しただけでは「行政書士」ではありません。登録が完了して初めて行政書士と名乗ることができるのです。申請の結果、却下される可能性もあるわけですから。

まとめ

今回は、行政書士の「名刺」について解説しました。名刺は、顔写真とプロフィールを入れると、名刺を渡した相手に顔と名前を覚えてもらいやすくなります。

名刺の内容は、取扱業務によって何種類か作っておいて、渡す相手によって使い分けると効果的です。