こんにちは、ひろです。
行政書士で開業して、現在4年目です。
今回は「行政書士をやめたいと思ったことありますか?」と、知り合いの先生方に質問した時の話をしようと思います。
ちなみに、お酒の席で聞いたので若干内容が薄いですが、本心で言っているのは間違いです。それと、1月上旬の新年会での話です。コロナでの外出自粛は守ってます。
【質問】行政書士をやめたいと思ったことありますか?
何人かの先生に聞いてみたところ、最近ではないそうですが、過去に何度かはあったそうです。次の2つの理由が多かったです。
- 開業当初のお金の不安
- 相続で揉め始めた案件
開業当初のお金の不安
開業当初は、行政書士会への登録費用やら事務所での備品など、お金が飛ぶように出てきまます。なのに、仕事がない。
これは、私も経験がありますが、資金をある程度用意していたとしても不安なんですよね。だって、いつになれば仕事の依頼がきて報酬が入るか全然分からないんですから。
そんな状態が数か月続くと、やめたくなってきます。
相続で揉め始めた案件
私自身は経験ないですが、相続の依頼で途中から相続人が揉め始める…と大変なようです。
最初から揉めていれば、弁護士さんの仕事なので、知り合いの弁護士さんを紹介して終わりなのかもしれませんが、途中から揉めて巻き込まれるケース。
依頼人である相続人から、かなり酷いことを言われたりして大変だったそうです。とても、ここで書けない内容です。メンタル弱い先生なら行政書士やめてます。
その他、行政書士をやめたいと思うとき
その他、どんな時に行政書士をやめようと思うのか?調べてみました。それぞれについて、ちょっとコメントします。
- 食べていけない
- プレッシャー
- 人間関係
- 開業前の理想がくずれる
食べていけない
これは、致命的ですよね。独身ならまだアルバイトをすれば何とかなりますが、家庭を持っているとそういう訳にもいかない。
自分以外の大切な人が困る。という状況はキツイものがあります。この場合、最悪、転職しか方法がないです。
プレッシャー
行政書士の業務には、人の権利義務に関するものがあり、ものによってはかなりプレッシャーをともなう業務もあります。
書類の内容が心配になって、夜中に確認するなんてことも。
実際に依頼を受けるまで、行政書士業務にそんなプレッシャーをともなう業務があるとは思わないし、自分がそこまで不安で精神的に追い詰められるなんて想像してませんからね。
行政書士には、ある程度のメンタルの強さも求めらます。
人間関係
これはどの業界も同じですね。
行政書士は基本的に自営業ですが、行政書士会などの集まりがあり、とうぜん人間関係も仕事をしていくうえで重要な要素になります。
「参加しなければいいじゃん」とも思いますが、開業当初はそうもいかない。実務経験なしで開業した場合、そういった集まりで知り合った先生が助けになりますから。
開業前の理想がくずれる
行政書士を主役としたドラマありましたよね。
私も見てました。行政書士のカッコよさが印象的でした。
そのドラマの影響もあると思いますが、あまりに高い理想やイメージを持って行政書士になった人は現実を知ってやめたくなるようです。
行政書士をやめたいのに、やめなかった理由

ここから、私の知り合いの先生方の話に戻ります。行政書士をやめたいと思ったのに、思いとどまった理由も聞いてみました。
- 転職先が見つからない
- 今さら引きかえせなかった
- 取り扱い業務を変えた
転職先が見つからない
行政書士の知識って、一般企業ではあまり評価されないんですよね。だから、転職はしたいけど、転職先が見つからない。という状態。
行政書士を含めた、他の士業の事務所へ転職という手段もありますが、場合によっては、行政書士会に支払った登録料が無駄になることもあるので悩みます。
今さら引きかえせなかった
試験勉強や開業準備など、時間とお金を使い過ぎてますから、そう簡単には辞められないですよね。
私も、かなり好条件の転職先でもない限りはやめないでしょうね。そんなものは存在しないんですが…。
取り扱い業務を変えた
行政書士という資格のいいところだと思うのですが、他の士業と違って取り扱い業務がとにかく豊富にあります。
仮に、相続の業務をやめたいと思ったら、行政書士をやめないで取り扱い業務を変えるだけでOKです。
ちなみに、先ほど紹介した、相続でひどい目にあった先生は、相続業務をやめて会社設立の業務をメインでされています。
行政書士をやめた場合の転職先
「どうしても行政書士をやめたい!」そういった場合は、下記の転職先が一般的です。
- 他士業事務所
- 一般企業の法務部・総務部
- コンサルティング会社
最近、行政書士資格を優遇するコンサルティング会社も増えてきています。タイミングによっては好条件での転職が可能です。
まとめ
長く行政書士をしていると、一度や二度は行政書士をやめたいと思うことがあります。ただ、それを乗り越えると、行政書士として大きく成長するようです。
実際に私のまわりには、尊敬できるベテランの先生が多いです。私が依頼人なら、こんな先生に相談したいと思うほどです。
行政書士をやめるのは簡単です。ですが、あと少しだけ頑張ってみることをおすすめします。