こんにちは、行政書士開業4年目、ひろです。
今回は、同じ支部にいる女性行政書士さんの話をします。
行政書士として、とても成功されている先生です。
私自身とてもお世話になっている人で、開業時いろいろ助けてもらいました。
相談にのってくれたり、アドバイスくれたりと。
行政書士の業界は、男性が圧倒的に多いです。
「女1人で大丈夫だろうか?」と不安に思う人も少なくないはず。
成功している女性行政書士さんの、開業から現在までの話を中心に、『女性でも行政書士として活躍できるのか?』について話します。(その先生のことは、ここから先は『Aさん』と呼ぶことにします)
それでは、見ていきましょう。
女性行政書士Aさんの成功【開業時】
Aさんは、地元での開業だったので、人脈と土地勘はそこそこあったものの、実務未経験での開業だったそうです。現在は、女性行政書士と聞いても珍しくないですが、開業当時は支部に女性が数名しかいなかったんだとか。
そんななかで、どのようにAさんが事務所を運営していったかと言うと、
- 周辺の行政書士事務所をリサーチ。ライバルが少ない業務を探す
- 女性であることをアピール。女性客を増やすことに力を入れる
- 事務所の宣伝になりそうな事は、とりあえずやってみる
ということです。
周辺の行政書士事務所をリサーチ。ライバルが少ない業務を探す
Aさんは実務未経験の開業なので、ライバルの多い業務に参入してもベテラン行政書士にはかないません。そこで、そんなベテラン先生たちが嫌がるというか、面倒くさがってやらない業務を率先して引き受けたそうです。
具体的にいうと、現在は専門にしている事務所も多くなってきましたが、私が住んでいる地域では、当時『風営法関連』の業務を扱う事務所が極端に少なかったんだとか。
ライバルが少ない業務なら、たとえ新人行政書士の事務所でも仕事がまわってくる!と考えて、みごと成功。依頼をどんどん受任していったそうです。
女性であることをアピール。女性客を増やすことに力を入れる
Aさんは、男性が多い行政書士という世界で、女性であることをマイナスではなくプラスとしてとらえ、女性行政書士だということをアピールして営業したそうです。
法律系資格の事務所って、あまり関わらない人からしたら「敷居が高い」とか、「こわい」ってイメージを持たれがち。そんなイメージだから、とくに女性の人は何かあっても相談に行きにくいですよね。
そんななかで、女性の先生であり、おしゃれで綺麗な事務所で営業。相談のしやすさをアピールして女性客を増やす。依頼が増えます。
事務所の宣伝になりそうな事は、とりあえずやってみる
Aさんは、行政書士会の集まりはもちろん、交流会に参加したり、地元のイベントに参加したり、人の集まるところ全てに参加して事務所をアピールしたそうです。
また、ホームページでの顔出し、雑誌等のインタビューなどなど、行政書士として宣伝できることはすべてやったそうです。このあたりは、性別関係なく見習いたいところですね。
女性行政書士Aさんの成功【現在】
Aさんは、風営法関連の業務を中心に、どんな依頼でも来るもの拒まずの姿勢で、様々な業務の依頼を受けていったそうです。
そうしているうちに紹介が紹介を生み、現在では営業をしなくても、紹介だけで毎月十分すぎる依頼がくるようになったとか。
ちなみに、Aさんはとても面倒見がいい先生なので、何かとまわりに推薦されます。所属している行政書士会や支部でも毎年、何らかの役員をやっています。
Aさんのスケジュール帳を、チラッと見せてもらったんですが、年末年始はとくに忙しいらしく、売れっ子芸能人のようなスケジュールでした。笑
成功する女性行政書士の特徴

仕事が親切丁寧で、気配りができる人です。
そういった先生は、紹介しやすいので依頼が増えます。
仮に何か仕事を紹介したとしても、安心できるんですよね。紹介って、紹介したほうにも「紹介した責任」ってものがありますから。
質問:行政書士をやって家事や育児との両立できるの?
女性の場合、家事や育児との両立が仕事を決めるうえでのポイントになります。
その点、開業して個人事務所で行政書士をやれば時間は自由です。家事も育児も自分のやりたいように時間を決めることが可能なんですから。
なので、行政書士は、家事や育児の両立可能な仕事です。パートやアルバイトみたいに、雇用主側の都合で時間が拘束されないのは便利です。
ちなみに、主婦やりつつ、子育てしつつの女性行政書士さんは、たくさんいます。私の支部にも、小学生のお子さん3人を育てながらバリバリ仕事をこなしている先生がいます。パワフルです。
行政書士のメリット:いつでも社会復帰できる

行政書士資格の一番のメリットは、自分一人で仕事ができるということ。
誰かに雇ってもらわなくても、社会復帰がいつでもできちゃいます。
しかも、年齢や学歴も関係ない。履歴書も不要。
それでいて、やる気しだいでは、いくらでも稼ぐことが可能です。
なんか、いかがわしい商売の宣伝みたいになってしまいましたが、行政書士は国が認めている法律系の資格で、立派なお仕事です。
女性の場合、出産や子育てで、どうしてもブランクができてしまいます。行政書士は必要な開業資金が比較的少なく、独立しやすいので、ブランクがある女性におすすめ。
仮に開業に失敗したとしても、登録費用や会費などが無駄になるだけなので、リスクも少なめです。ほかの業界の廃業は、借金とかすごいですからね。
女性同士の士業ネットワーク
比較的、士業は女性が少ないことから、女性同士の士業ネットワークなんてものもあります。弁護士や司法書士、税理士、社労士などの資格で開業している女性が、互いに仕事を紹介しあったり、女子会を開いたりします。
聞くところによると、大きな仕事を一緒に成功させたときは、普段食べに行かないような高級料理を食べに行くこともあるそうです。一緒に旅行に行くこともあるとか。楽しそうです。
全国的にみた女性行政書士の割合
参考までに、令和2年4月末の時点での、行政書士の登録者数を紹介します。
男性41,603人 女性7,095人 = 合計48,698人
圧倒的に男性が多いです。
逆に言えば、女性というだけで近隣の事務所との差別化が図れるのかも。
まとめ
行政書士という仕事は、女性でも活躍できます。
女性ならではの丁寧さや、気配りで、男性事務所との差別化も可能です。
また、独立開業型の資格なので、出産や子育てでブランクがある人でも、いつでも社会復帰してお金を稼ぐことが可能です。きちんとスケジュールを管理できれば、家事や子育てとの両立もできます。